ジャバリ・スミスJr.

全体1位指名を逃すも「ドラフトはコインフリップのようなもの」

オーバーン大からNBAドラフト2022にエントリーしたジャバリ・スミスJr.は、ドラフト前の段階で全体1位指名候補として名前が挙がっていた。しかし、ドラフト当日、スミスJr.は1位ではなく全体3位でロケッツから指名された。

キングス、セブンティシクサーズ、ネッツなどでプレーした元NBA選手の父を持つスミスJr.は208cm、99kgという恵まれた体躯を備え、フィジカルでもスピードでもNBAで通用する身体能力をすでに持っている。ディフェンス面で高い評価を得ている以外にも、大学時代の昨シーズンは42%と高確率の3ポイントシュート成功率も記録。現代ビッグマンに必要な資質が揃った選手と言えるだろう。

ドラフト後のインタビューでは、全体1位で指名されなかったことを聞かれたが、スミスJr.は「1位で指名されるとは思っていなかったけど、可能性はあると思っていた。実際に全体1位で指名されなかったけど驚きはしなかった」と答えた。「ドラフトで指名される選手は全員素晴らしい選手。多くのものをチームにもたらすことができる。別のインタビューでも言ったように、ドラフトはコインフリップのようなもの。(パオロ・バンケロが)1位で指名された時も、彼にとって喜ばしい瞬間だと思ったし、拍手を送った。それからも自分の名前が呼ばれるのを待った」

再建を始めたばかりのロケッツでの目標について、スミスJr.は「チームのみんなと一緒に、今後数年で成長したい。それが何よりも楽しみ」と語った。「チームと成長してともに勝利を目指す。僕たちは若いチームで、選手もNBAのライフスタイルに適応しようとしているところ。先輩から学んで、良い関係を築ければ、それがコートでのプレーに繋がる」

NBAコミッショナーのアダム・シルバーから名前を呼ばれた直後、スミスJr.は両親と抱き合って喜びを分かち合った。彼は「生涯忘れない夜になった」と、ドラフトを振り返った。「家族、兄弟、客席にいた親類の笑顔を見ることができた。今日のことは絶対に忘れない。家族を誇らしい気持ちにさせるために、これまで努力してきた。父からは、『これまでとは違うレベルの世界だ』と言われた。『練習強度を上げて、これまで以上に努力する時が来た』と言われたんだ」