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NBA史上2人目の『平均30得点10アシスト』超えも視野に
オフェンス重視の指揮官マイク・ダントーニがロケッツのヘッドコーチに就任したことで、ジェームズ・ハーデンが一段上の領域に足を踏み入れつつある。
今シーズンのハーデンはレイカーズとの開幕戦でキャリアハイとなる17アシストを記録。11月1日からの4試合では、1988-89シーズンのマイケル・ジョーダン以来初となる4試合連続30得点10アシスト以上を挙げた。
そのハーデンは、『The Verticla』とのインタビューで、「NBAでベストのポイントガードは誰だと思うか?」と聞かれた際、「それは自分だよ」を答えている。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、決してそうではない。確かな成績を残せているからこその自信だ。チームのオフェンスの舵取りを一任されたことで、ステファン・カリー、ラッセル・ウェストブルック、クリス・ポールと同レベルのポイントガードとして見られるだけの能力が開花したと考えられる。
また今シーズンのチームでは、ハーデンがペネトレイトする上で必要なスペースを作ってくれるシューター(ライアン・アンダーソン、トレバー・アリーザ、エリック・ゴードン)に恵まれているのも大きい。
ハーデンがこのまま得点とアシストを量産し続ければ、ロケッツのプレーオフ進出は固い。そして、もしネイト・アーチボルド以来となる平均30得点10アシスト以上という年間スタッツを残し、なおかつチームの成績も伴えば、シーズンMVP候補にも挙げられるだろう。
速攻『ラン・アンド・ガン』が信条のダントーニとのケミストリーにより、ハーデンが比類なき自信を手にした。
3ポイントシュートを狙うアリーザ。パスを受ける周りの選手のシュート率が高いこともアシスト数が急激に伸びている要因となっている。