5年1億8600万ドルのマックス契約を結ぶか?
プレーイン・トーナメントを経て、4年ぶりにプレーオフ進出を果たしたペリカンズの未来は明るいと言える。それは、足のケガにより今シーズンを全休したザイオン・ウィリアムソンがいない状況でこの成績を残したからだ。
そこで気になるのがザイオンの契約だ。以前はザイオンが移籍を希望しているという噂も流れたが、シーズン最後の会見で「僕を知っている人は、自分がこのチームでプレーしたいのを分かってくれている。ウチは特別なチーム」と話し、契約延長に前向きな姿勢を示していた。
ウィリアムソンは先日、青少年を対象としたバスケットボールキャンプをニューオーリンズで開催。その際に今後の契約について質問されると「僕はここにいたいと思っている」と話した。「秘密でも何でもないし、このキャンプとは何の関係もないよ。僕はコミュニティの柱になりたいと思っているんだ」
制限なしのプレー復帰を許可され、現在はワークアウトを続けているというウィリアムソンは「リハビリや精神的な戦いで僕にとって長い1年だった。今は元気だよ。仕事に取り掛かる準備はできている」と言い、完全復帰をほのめかした。
ザイオンは今オフにルーキー契約のマックス額となる5年1億8600万ドル(約234億3600万円)という延長契約を結ぶ資格を手にする。キャリア3シーズンで85試合にしか出場していないことを考えれば、ザイオンにマックス契約を提示することはリスキーでもある。それでも、ペリカンズのバスケットボール運営部バイス・プレジデントのデイビッド・グリフィンは「重大な決断ではなく、これはいたって簡単な決断。彼はマックス額にふさわしい選手」と語り、マックス額をオファーすると予想される。
そして、キャンプでマックス契約について質問されたザイオンは「ペリカンズに聞いてくれなきゃダメだよ」と、笑顔で答えた。
ルーキーシーズンは24試合の出場に留まったものの、2年目は61試合に出場し、33.2分のプレータイムで27.0得点7.2リバウンド3.7アシストを記録し、ドラフト全体1位指名の実力を証明した。2022-23シーズンはザイオンにとって真価が問われ、ペリカンズにとってもターニングポイントとなり得る。