町田瑠唯

3連続アシストでチームに勢いをもたらす

現地6月8日、ワシントン・ミスティクスがシカゴ・スカイと対戦した。

第1クォーター開始5分過ぎに町田瑠唯に出番が回ってきたが、ピック&ロールからセンターを連れ出すもミスマッチとなったインサイドへのパスをカットされ、速攻を許してしまう。それでも、積極性を失わなかった町田は、強くて速いパスで味方の3ポイントシュートを直後のポゼッションでアシストした。さらに町田はトランジションを繰り出すと、2対1のシチュエーションで後ろから走り込んでくる味方を確認し、溜めを作ってからのバウンドパスでイージーシュートをお膳立てした。止まらない町田は前線から相手にプレッシャーをかけ、苦し紛れのパスを誘発。味方がスティールに成功し再びボールを呼び込んだ町田は、ゴール下に走り込んだチームメートに的確なパスを出し、3連続でアシストを記録した。残り1分半にはコーナースリーを打とうとするも相手のシュートチェックが気になり、トラベリングをコールされてしまったが町田の活躍も光り、第1クォーターを27-23で終えた。

後半開始4分、ミスティクスが8-0のランでリードを15点に広げたタイミング再び町田に出番がやってきた。パスを散らしてオフェンスを活性化させていた町田だったが、味方がミートしなかったこともあり、パスを奪われて速攻を許してしまった。それでも、自陣のインバウンドパスシチュエーションでラストポゼッションを託された町田は、高速ドライブで中央突破し、残り0.4秒でシュートファウルを獲得した。町田にとってWNBAでの初のフリースローとなったが、これを2本とも沈めて12点のリードを保った。

最終クォーターにも出場した町田だったが、ピック&ロールの際に味方がムービングスクリーンを2度コールされてしまい、違いを生みだすことができなかった。悪い流れが続き、残り28秒に同点に追いつかれたが、ナターシャ・クラウドが残り6秒でシュートファウルを獲得し、このフリースローを2本とも成功させたミスティクスが84-82で逃げ切った。

町田は約14分のプレータイムで2得点3アシスト3ターンオーバーを記録。フリースローは獲得したものの、シュート試投数はゼロに終わったため、さらなるリムアタックに期待したい。