スタメン変更が功を奏し、マービン・ウィリアムズが不調から抜け出す。
東カンファレンスの3位ヒートと6位ホーネッツの対戦。順位に差こそあれ、レギュラーシーズン成績は48勝34敗と互角。それでもホーネッツはプレーオフ初戦から良いところなく連敗を喫し、苦しい状況に追い込まれていた。
本拠地に戻っての第3戦。ホーネッツは過去2試合とは打って変わって自信に満ち溢れたプレーを見せる。立ち上がりこそヒートに勢いがあったが、第1クォーター終盤に途中出場のジェレミー・リンが流れを変えて6-0のランで逆転、前半はそのままリードを保つ。
第3クォーターに入って追い付かれるも、53-53から18-0のランで一気に突き放した。ここで活躍したのがルーキーのフランク・カミンスキー。ケガのニコラ・バトゥームに代わり先発出場したカミンスキーはこの18-0のランの間に8得点を決め、ヒートの勢いを見事に止めた。
ベテランのアル・ジェファーソンもこの試合からセンターのスタメンに据えられ、10得点8リバウンドと活躍。スタメンから外れたコディ・ゼラーも26分間としっかり出場機会を与えられ、12得点8リバウンドと良さを発揮した。
そしてもう一人、マービン・ウィリアムズの復調も見逃せない。初戦はわずか7本のシュートで2得点、2戦目は26分間のプレーで無得点(シュート10本)と信じられない低調ぶりでチームの足を引っ張ったが、パワーフォワードにカミンスキーが入り、自身はパワーフォワードからスモールフォワードへとポジションを移したことで復活。2本の3ポイントシュートを含む12得点、さらには14リバウンドで勝利に貢献した。
ポストシーズン12連敗を喫していたホーネッツにとっては、14年ぶりとなるプレーオフでの勝利。停滞していた空気を一掃した感もある貴重な解消劇だった。もっとも、これで1勝2敗。中1日で行われる地元でのもう1試合で通算成績をタイに戻すことが生き残りの必須条件となる。
ラプターズ | 83 | – | 100 | ペイサーズ |
サンダー | 119 | – | 108 | マーベリックス |
クリッパーズ | 88 | – | 96 | トレイルブレイザーズ |