ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

単なる『1/82』ではなく、『お別れツアー』的要素

NBA16年目の2018-19シーズンを最後に現役引退を表明したドウェイン・ウェイドが、自身にとって最後の開幕戦となるマジック戦前日に現在の心境を語った。

アメリカン・エアラインズ・アリーナでの練習後、ウェイドは「不安や、落ち着かない感じはないね」とコメント。「むしろ興奮の方が大きい。早くプレーしたくてたまらない感じの方が強い。ここまで来るのに、ハードに取り組んできたわけだからね」と、続けた。

シーズン開幕前に引退を表明したことにより、今シーズンはウェイドにとっての『お別れツアー』になる。同一カンファレンスのチームとは複数試合で対戦するが、西カンファレンスのチームとはシーズン中に1試合しか対戦しない場合もあり、12月11日のレイカーズ戦は、盟友レブロン・ジェームズとのレギュラーシーズン最後の対戦になる。また2019年1月20日のブルズ戦では、地元出身のウェイドへ、暖かい声援が送られる可能性が高い。そしてもちろん、現役最後のホームゲームになるかもしれない4月10日のセブンティシクサーズ戦、それから4月11日に予定されている今シーズン最終戦のネッツ戦など、ウェイドにとって『1/82』にはならない試合は多い。

「何試合かは、感慨深いものになるだろうね。それは間違いないと思う」とウェイドも話す。「全力を尽くすよ。それと同時に、勝つために集中して臨む。特定の瞬間、人物が絡む試合では、他の試合よりも雰囲気に浸るようになるだろうね。どういうことになるのか楽しみだよ」

2000年代のNBAを牽引したスーパースター、ウェイドの『ラストイヤー』が、いよいよ開幕する。