パブロ・アギラール

北GM「本当にたくさんのものをチームにもたらしてくれました」

川崎ブレイブサンダースがパブロ・アギラールとの契約が満了となったことを発表した。

アギラールは203cm99kgのパワーフォワード。バスケ大国スペインでの代表経験が豊富なアギラールはユーロバスケット(欧州選手権)で2003年に銅メダル、2005年に金メダルを獲得と素晴らしい経歴の持ち主だ。

2019-20シーズンの終盤、マティアス・カルファニが右膝関節前十字靭帯損傷の重傷を負ったタイミングで川崎はアギラールと契約。川崎が強みとする『ビッグラインナップ』の一角を担い、3シーズンを過ごした。今シーズンは出場した49試合中14試合で先発を務め、平均24.2分のプレータイムで11.2得点、7.9リバウンド、2.4アシストを記録した。宇都宮ブレックスとのチャンピオンシップセミファイナルではチームに帯同できず、そのままシーズンが終了となった。

アギラールはクラブのリリースで以下のコメントを発表している。「さよならを言わなければなりません。まず川崎に関わってくれたすべてのサンダースファミリーに感謝したいです(チームメイト、コーチングスタッフ、チームスタッフ、フロントスタッフの皆さん、ファン、その他クラブ関係者等)。 加入して2シーズン半という期間でしたが、このクラブに加わる機会をいただけて、ありがたく思っています。 この経験で素晴らしい人々に会えたことが私の財産です。 たくさんの思い出があり、天皇杯二冠は簡単ではありませんでしたが、全員で成し遂げたものだと思います」

また、北卓也GMもアギラールについてこのようにコメントしている。「アギラール選手は、本当にたくさんのものをチームにもたらしてくれました。攻守両方への多大な貢献、たとえベンチに居るときでもチームを鼓舞し、コート上では常に全力でプレーし、何度もチームを勝利に導いてくれました。天皇杯SFの宇都宮戦では、直前にご家庭の事情で一時帰国したにも関わらずチームとともに戦うことを優先し予定を繰り上げ戻ってきてくれました。コンディションが悪い中でも試合に出場し、内容自体は決して本人の納得のいくものではなかったと思いますが、彼の存在がサンダースファミリーを勇気づけ、その後の天皇杯連覇へとつながっていきました」