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ハイペースな点の取り合い、勝負は第4クォーターへ

MVP候補に名前が挙がるジェームズ・ハーデンを擁するロケッツと、ジョン・ウォールとブラッドリー・ビールの強力バックコートコンビが売りのウィザーズが対戦した。互いに高いオフェンス力を持つチームの戦いは、勝負どころを見極め、終盤に12-3のランを見せたロケッツが114-106で制した。

オフェンス力の高い両チームは、噛み合えばすぐに大規模なランで走る。第1クォーターはハーデンのターンオーバーを機にビールが9得点を稼ぎ5-16のランを見せた。だが第2クォーターに入ると、1対1を多用しすぎてリズムを失ったウィザーズに対し、トレバー・アリーザが3ポイントシュート、3点プレーとなるバスケット・カウントを決めて17-2のランで逆転。

シーソーゲームの試合はハイペースのまま進み、84-83とロケッツが1点リードして最終クォーターを迎えた。

ロケッツはマーキーフ・モリスのミドルシュートで94-95と逆転されるも、ハーデンのアシストからアリーザが3ポイントシュートを沈めて再度逆転に成功する。そして、ここを勝負どころと見極めたハーデンが一気に走る。

ビールは20得点を上げるも終盤に3ポイントシュートの精度を欠いて、勝利を手にすることはできなかった。

終盤にミスから自滅していったウィザーズ

ロケッツは堅守から相手のターンオーバーを連続して誘発。ハーデンはライアン・アンダーソンの3ポイントシュートをアシストし、自らも速攻とフリースローなどで8連続得点を上げ、12-3のランで点差を広げる。

ウィザーズもポーター、ビールのシュートで108-102と6点差まで追い上げるも、マーチン・ゴータットがフリースローを2本ともミス。その直後、ロケッツはハーデンのアシストからアンダーソンが3ポイントシュートを沈め111-102と勝利をほぼ手中に収めた。

それでもウィザーズはあきらめず、残り46秒でウォールがレイアップを決め再び逆転の可能性を見いだすも、ここで、ウォールが審判に故意にぶつかり、本日2個目のテクニカルファールを取られ退場。自ら逆転の芽をつんでしまった。

ハーデンが32得点15アシストのダブル・ダブル。勝負どころで相手にダメージを与えた3ポイントシュートを、アンダーソンが5本、アリーザが4本沈めている。

敗れたウィザーズはウォールが21得点、ビールが20得点と主力が活躍。だが終盤のターンオーバーや3ポイントシュートの精度、最後のテクニカルファールなど、大事な時間帯でパフォーマンスを落としたことが、思うように勝てていないチーム事情を物語っていた。

平均31.5得点12.3アシストと驚異的な数字のハーデンに牽引され、連勝を目指すロケッツ。次節は強豪スパーズと対戦で、チーム力が試される。

アンダーソンは得意の3ポイントシュートを5本成功させ、勝利に貢献した。