ダービン・ハム

マイク・ブーデンフォルツァーの下で9年間アシスタントコーチを務める

バックスのアシスタントコーチを務めるダービン・ハムが、レイカーズの次期ヘッドコーチに就任すると『ESPN』が報じた。

今シーズンのレイカーズはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』に加えて、カーメロ・アンソニーなどの元オールスター選手を獲得して挑んだが、主力のケガが相次いだこともあり、33勝49敗(西カンファレンス11位)でプレーオフはおろかプレーイン・トーナメント進出も逃した。そのため2019-20シーズンからの3シーズン指揮を執り、2020年には10年ぶり17回目のNBA優勝に導いたフランク・ボーゲルを、シーズン終了後すぐに解雇した。

ボーゲルを解雇後、レイカーズは次期ヘッドコーチ探しを開始し、ハムの他に、トレイルブレイザーズ前指揮官テリー・ストッツ、ウォリアーズのアシスタントコーチ、ケニー・アトキンソン、ラプターズのアシスタントコーチを務めるエイドリアン・グリフィン、かつてウォリアーズのヘッドコーチを務めたマーク・ジャクソンなど、複数の候補者と面談を実施。そして、最終候補者をハムとストッツ、アトキンソンの3人に絞り、ハムを次期ヘッドコーチに採用することを決断したという。

この夏に49歳になるハムは、1996年から2008年の8年間をNBAでプレーし、2004年にはピストンズでNBAチャンピオンに輝いた経歴を持つ。現役引退後は指導者の道に進み、2011年から2013年の2シーズンをレイカーズでアシスタントコーチを務め、その後、マイク・ブーデンフォルツァーの下、ホークスで5シーズン、そして2018年にブーデンフォルツァーがバックスの指揮官に就任すると、ハムもバックスへ移ってアシスタントコーチを務め、昨シーズンのNBA優勝にも貢献した。

ハムはこれまでにNBAでのヘッドコーチ経験はないが、レイカーズは彼がレイカーズでアシスタントコーチを務めた経験があること、そしてスター選手を指導してきた経験、アシスタントコーチや選手としてチャンピオンシップを戦い抜いた経験に魅力を感じ、新ヘッドコーチに任命したという。なお、レイカーズはハムと4年契約を結ぶとのこと。

ハムのレイカーズヘッドコーチ就任のニュースが出ると、レブロンは自身のTwitterで「エキサイティングだ!!!! おめでとう、そしてウェルカム コーチ・Dハム!!」とコメントした。また、バックスで多くの時間をともに過ごしたヤニス・アデトクンボも「彼のことを思うとうれしいよ。彼ならあのチームにうまくフィットすると思う。すごいことになったね。彼は誰よりも今回の指揮官就任に相応しいよ」と祝福した。

ヘッドコーチ未経験のハムが、名門レイカーズをどう立て直すか。彼の手腕に注目だ。