「彼の発言を聞いて眠れなかった。本当にくだらない」
ヒートは、セルティックスとのプレーオフ東カンファレンスファイナルで崖っぷちに追い詰められたが、敵地での第6戦に勝利し、ホームに戻って『GAME7』を戦う権利を手にした。
現地5月27日に行われた試合後、ヒートの精神的支柱である大ベテランのユドニス・ハズレムが、チームのモチベーションになった出来事を『Yahoo Sports』に明かしている。事の発端は、ヒートvsセルティックスの第6戦が行われる前日に起こった。
先にNBAファイナル進出を決めたウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、シャキール・オニールなどが司会を務める番組にゲスト出演した時のことだ。シャックから「ファイナルではどちらのチームと対戦したい?」と聞かれたグリーンは「どちらのチームもタフ。ただ、セルティックスはディフェンスが素晴らしいから、オフェンスで苦労すると思う」と答えた。
さらにシャックから「本音を聞かせてくれ」と突っ込まれたグリーンは「どちらのチームと対戦したいか聞きたいんだろうけど、実際にどちらと対戦することになるかを言うよ。ファイナルではセルティックスと対戦することになる」と続けた。
この発言に対して、ハズレムは「尊敬を欠く行為」とグリーンを批判している。「ドレイモンドは一線を越えた。あんなくだらない発言はすべきではない。尊敬を欠く行為だし、それは彼自身が分かっている。シャックたちからの圧力があったとしても、あんなくだらないことを言う必要はない。彼の発言を聞いて眠れなかった。本当にくだらない」
同じくヒートのPJ・タッカーも、第6戦後の会見でグリーンの発言に対するコメントを求められ、こう答えた。「愉快だね。笑わせてもらった。彼(グリーン)も分かっているだろうけど、ウチはまだ試合が残っている。戦わないといけないんだ。このリーグでは、どのチームが勝つなんていう保証はない。今のシリーズは凄まじいよ。ウチもセルティックスも、それぞれ相手のホームで予測不可能なプレーをしているし、お互いにホームで強い。選手が、どちらのチームが勝つなんて発言していることが不思議だ」
現地6月2日に開幕するファイナルに勝ち進むのはヒートか、それともセルティックスか、明日の『GAME7』は必見の一戦になる。