クレイ・トンプソン

「若い選手のおかげで、ウチも気持ち的に若返った」

現地5月26日に行われたプレーオフ西カンファレンスファイナル、マーベリックスvsウォリアーズの第5戦は、前半終了までにリードを17点(69-52)に広げたウォリアーズが120-110で勝利。今シリーズを4勝1敗としたウォリアーズは、2019年以来となるNBAファイナル進出を果たした。現地6月2日から始まる予定のファイナルでは、セルティックスvsヒートの勝者と対戦する。

ウォリアーズはクレイ・トンプソンが16本中8本の3ポイントシュートを含む32得点、アンドリュー・ウィギンズが18得点10リバウンド、ドレイモンド・グリーンが17得点6リバウンド9アシスト、ステフィン・カリーが15得点9アシスト、ジョーダン・プールがベンチから16得点、ケボン・ルーニーが10得点18リバウンドで勝利に貢献した。

膝とアキレス腱の負傷によりここ2シーズンを全休したトンプソンは「信じられない気持ちでいる」と、ファイナル進出について語った。「上手く言葉にできない。昨年の今頃は、ようやくジョギングを再開した時期で、コートでのダッシュができるようになった頃だった。それが自分の動きができるようになって、爆発力を感じられている。本当にありがたい」

18カ月前に断裂したアキレス腱の再建手術を受けたトンプソンは「この瞬間を毎日夢見てきた」と感慨深げに語った。「手術台でのことを思い出す。執刀してくれたドクターに感謝しているし、退屈で飽き飽きするようなリハビリセッションにも感謝している。音楽の力を借りて、辛いリハビリも乗り越えられた。また身体を動かすことができるようになって本当にうれしい。走れなくて、ジャンプもできなかった時のことを考えると、今こうして、このシャツとキャップ(カンファレンス優勝記念)を身につけられていることに感謝している」

プレーオフシリーズの勝ち上がりを決める複数試合で8本の3ポイントシュートを成功させた史上初の選手になったことを伝えられたトンプソンは「ニックネームは『Game6クレイ』で十分」と笑った。「次もハードなシリーズが控えているから、まだ彼(Game 6 クレイ)を呼び起こさずに済んで良かった。このリーグでプレーして、自分で自分に呼び名を付けるべきではないことを学んだ。ニックネームは勝ち取るもの。ニックネームに関しては、皆さんにお任せするよ」

ケビン・デュラント(ネッツ)が在籍した時期もあったが、ウォリアーズはカリー、トンプソン、グリーンというコアを維持し、直近8年で6回目のファイナルにたどり着いた。トンプソンは「信じられない」と、これまでの歩みを振り返った。

「いろいろな選手に助けられたという面もある。KDがいた頃は、史上最高のチームだった。今では若い選手のおかげで、ウチも気持ち的に若返った気がする。でも、重要な選手が欠けている。オットー(ポーターJr.)、GP(ゲイリー・ペイトン2世)、アンドレ(イグダーラ)にも元気になってもらわないと」

「素晴らしい選手を獲得してくれたフロントオフィスにも感謝したい。真のプロで、与えられた役割を受け入れて、しかも素晴らしい結果を残す選手を獲得してくれたのだからね」