ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カー、変わらないアメリカ銃社会に激怒「情けない、もうたくさんだ」

ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カー、変わらないアメリカ銃社会に激怒「情けない、もうたくさんだ」

2022/05/26 19:09
スティーブ・カー

「命よりも、自分の権力を優先させるつもりですか?」と議員に問う

現地5月24日、ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーが激怒した。

この日の夜、ウォリアーズはマーベリックスとのプレーオフ西カンファレンスファイナル第4戦を控えていた。いつも通り、試合前会見に登場したカーだが、その日は「バスケットボールのことは話さない」と言い、「私たちがシュートアラウンドを終えた後、ここから400マイル離れた場所で14人の子供たちが殺された。教師もだ」と語った。

24日の昼頃、テキサス州のユバルディにある小学校で銃撃事件が発生した。テキサス州公安局によると、死者はその後、生徒19名と教師2人にまで増えた。また、カーが「ここ10日間のうちに、バッファローのスーパーマーケットでは年配の黒人が複数人殺され、南カリフォルニアの教会では複数のアジア人が殺された」と続けたように、現地14日にはニューヨーク州バッファローのスーパーで男が銃を乱射し10人が死亡。そして、15日にはカリフォルニア州オレンジ郡の教会で1人が死亡し5人が負傷する銃撃事件が起きている。

カーは以前からアメリカの銃社会に反対してきた。カー自身、1984年にレバノンのベイルートで起きた銃撃事件で父親を亡くした過去を持ち、今までに何度も銃法改正を求める運動を行ってきた。

カーは「いつになったら、何かしてくれるんだ」と、拳をテーブルに叩きつけて叫んだ。「もう疲れた。打ちひしがれたご家族にお悔やみの言葉を送り続けることにも、うんざりしている。黙祷にもうんざりだ。情けない、もうたくさんだ。H.R.8という銃規制にかかわる身元調査ルールがある。下院は通過したが、50人以上の上院議員が反対して約2年ほど何も進展していない。上院議員が投票しない理由は、権力にしがみつくためだ」

カーは続ける。「ミッチ・マコーネルさん、そして学校の銃乱射事件やスーパーマーケットの銃乱射事件に対して、何もしようとしない議員たちに聞きたい。『子供たちやお年寄り、教会に集まる人たちの命よりも、自分の権力を優先させるつもりですか?』。私にはそうしか見えない」

「もう、うんざりだ。私たちは、こういう事件に対して感覚を麻痺させてはいけない。事件のニュースを読んで『残念だ。さあ、黙祷をしよう』ではダメなんだ」

カーだけでなく、マーベリックスの指揮官ジェイソン・キッドやヒートの指揮官エリック・スポールストラも試合に関する会見で、この事件についてコメントを発表している。

そして、ウォリアーズのデイミオン・リーは、現在のアメリカ銃社会について、こう表現した。「今のところ、粉ミルクよりも銃を手に入れる方が簡単だ。信じられないことだよ」

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