「冷静で、経験もあってノウハウを持っている」
3年ぶりにプレーオフカンファレンスファイナルに帰って来たウォリアーズは、マーベリックスとのシリーズ第2戦までを終えて2勝0敗と好スタートを切った。
現地5月20日にホームで行われた第2戦では、センターのケボン・ルーニーがキャリアハイとなる21得点、そして12リバウンドというパフォーマンスで勝利に貢献。チームのエースであるステフィン・カリーも10本中6本の3ポイントシュートを含む32得点8リバウンド5アシストを記録したが、カリーはルーニーのパフォーマンスを心から喜んだ。
試合中「MVP!」チャントがルーニーに向けられたことを聞かれたカリーは「ファンとの最高の交流」と答えた。「それだけ素晴らしいプレーをしていたからね。攻守両面でインパクトを与えていたし、ホームでパフォーマンスをみんなに評価してもらえて、フリースローラインに立った瞬間にファンのみんなを興奮させられるのは特別なこと。本当に特別なことなんだ」
ルーニーは、ここ数年ケガで本来のパフォーマンスを発揮できていなかった。それだけに、NBAでずっと彼を見て来たカリーの喜びも一入だった。カリーは「彼が(レギュラーシーズン)82試合に出場したこと、前のシリーズ(対グリズリーズ)の第6戦でのプレー、先発に戻って来てリバウンドを支配したことの影響については、ずっと言ってきた」と言う。
「それにディフェンスでも新たな形でインパクトを与えてくれていて、適切なタイミングで適切な位置にいてくれる。それにリム周辺でフィニッシュできている。キャリアハイ云々含めても、彼がこの7年の経験を生かして、異なるシリーズで準備を整えてくれている姿を見られるのはうれしい。彼は冷静で、経験もあって、ノウハウを持っている。出場時間に関係なく、彼は準備を整えているんだ」
「彼のこれまでの歴史は省略するけど、本当にいろいろなことを乗り越えてきた選手。ルーキーイヤーからファイナルで出場時間を得るようになって、そして今に至るまで、彼は自分に投げかけられたものに対応してきた。今シーズンは出場可能な状態にしておくことが彼にとってどれだけ大きなものだったかは見れば分かる。自分たちは、彼がそれを実現させるために努力する姿を見てきた。プレーオフに進んだ今、次のステップを踏んでいるんだ」
「彼はロッカールームに明るい雰囲気をもたらしてくれる。彼の人間性は素晴らしくて、ベテランと若手の間にある架け橋的な存在。そういう役割もこなしてくれる彼を見られるのは、うれしいものだよ」