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クリーブランドの顔であるジェームズが投票を呼びかける

11月6日、キャバリアーズのレブロン・ジェームズがクリーブランドで開かれたヒラリー・クリントンの応援演説に姿を見せ、アメリカ大統領選に立候補しているクリントン候補への投票を呼び掛けたと『CBS News』が伝えた。

およそ4000人の聴衆が集まった会場で壇上に上がったジェームズは、「自分が今この場にいる一番の理由は、ヒラリーのため、そして彼女が信じることのためです」と話し始め、オハイオ州アクロンで育った幼少期についても言及。幼少期の考えを明かした上で、一票の重みを自らの言葉で説いた。

「僕はこの地域で育ち、『自分たちの投票に意味はない』と考えていたような子供でした。だけど、それは違います。我々の一票には意味があるのです。本当に、本当に、大事な意味があるのです。必ず投票に行かないといけません。外に出て、今この世の中で何が起こっているか見聞を広げなければいけないのです」

苦しい幼少期を過ごしたジェームズは、オハイオ州の子供たちのための活動を目的とした慈善団体を設立。大学進学のための奨学金制度、大学卒業を支援する取り組みなどに力を注いでいる。クリントン候補を檀上に紹介したジェームズは、「この女性は、僕たちの世界にとって最も明るい未来のためのビジョンを持っています」と称えた。

マイクを渡されたクリントン候補は、今度はレブロンのコート外でのチャリティ活動を称えた。

「バスケットボールコートでの実績が、彼を特別な存在、チャンピオンにしているのはもちろんのこと、私はコート外での活動に感心させられたと彼に伝えました。彼は、すべての子供たちを、まるで我が子のように気にかけているからです」

共和党の代表であるドナルド・トランプ候補と拮抗する中、両陣営は選挙戦のラストスパートに入った。先週末には歌手のビヨンセ、その夫でラッパーのジェイZを始めとするヒップホップ界の大物たちがオハイオでクリントン候補の支持を訴えるコンサートを開催した。地元で強い影響力を持つジェームズの登壇が、オハイオ州の情勢に影響を与えることは必至。大統領選挙は、11月8日に実施される。

応援演説にはチームメイトのJR・スミスも登壇した。