「自分がプレーすることでチームに勝利をもたらしたい」
プレーオフ東カンファレンスファイナルは、セルティックスvsヒートというカードに決定。奇しくも今回のシリーズは、2年前にオーランドのディズニーリゾートで、無観客で行われたカンファレンスファイナルと同じカードになった。ヒートのジミー・バトラーは、当時とは大きく異なるメンバーで構成されている現在のチームについて「今のチームには優れたディフェンダー、シュートを決められる選手がいる。ただ、過去を振り返るつもりはない。今、この瞬間に集中しているよ。自分たちは、チーム一丸となって目の前の戦いに挑む」と、現地5月16日の囲み取材で語った。
バトラーが2019年に加入して以降、ヒートは再び優勝を争えるチームになった。リーグ屈指のタフネス、そして勝負度胸を誇る彼は、シリーズに向けた意気込みを聞かれると「自分がどういう選手なのか、ウチの仲間がどういう選手なのか、球団がどういうタイプの組織なのかは分かっている。自分の仕事はバスケットボールに集中すること。自分がプレーすることでチームに勝利をもたらしたい」と語った。
セルティックスはスイッチを多用するチーム。その対策について、バトラーは「相手の出方次第。オープンな状態で3ポイントシュートを打てればそうするし、ペイント内に入っていければそうする。でも、相手に合わせて自分たちのやり方を変えることはない」と語った。
「自分たちはウチのやり方、マイアミ・ヒートのやり方に集中する。ウチのスタイルのバスケットボールをプレーすることが勝利に繋がる。相手の出方に意識を向けるけど、自分たちのプレーをしないといけない」
ヒートは、セルティックスを引っ張るジェイソン・テイタムに要注意しなければならない。バトラーは「彼はリーグトップクラスの選手の一人」と、テイタムを称えている。「オフェンス時には対戦相手の注意を引きつけているし、ディフェンス時のインテンシティも高い選手で称えるべき。選手としては、彼のような選手と対戦したいと思うもの」
対戦相手のベストプレーヤーとマッチアップすることの多いバトラーだが、テイタムを抑えるにはチーム全員の力が必要と主張した。「コートに立つ5人で、彼がシュートを打つたびに苦しめないといけない。それに、フリースローラインに立たせないようにしないといけない。彼はポストアップ、3ポイントシュート、ピック&ロール時のハンドリングなど多くをこなすから、チーム一丸となって対応しないといけない。自分、タック(PJ・タッカー)、バム(アデバヨ)だけでなく、全員が意識しないといけない」