プレーヤーオプション行使での残留を明言「僕はここに残る」
今シーズン開幕をネッツで迎えたジェームズ・ハーデンは、シーズン途中のトレードでセブンティシクサーズに移籍した。
ジョエル・エンビードとのデュオは結成直後から機能し、タイリース・マクシーなどの成長も重なり、今シーズンのシクサーズはプレーオフで勝ち進むかと思われた。しかし、カンファレンスセミファイナルでヒートに2勝4敗。もし、エースのエンビードが眼窩骨折と脳震盪による影響でシリーズ第2戦まで欠場していなかったら違った結果になっていたかもしれないが、シクサーズの2021-22シーズンは終わった。
ハーデンは現地5月12日に行われたシリーズ第6戦で苦しみ、後半は無得点に終わった。その原因を聞かれた彼は「ボールが自分に戻ってこなかった」とだけ語った。
そして、チームの可能性について「優勝できるだけの力はある」とハーデンは答えた。「個人的には長いシーズンになったけど、このチームに来てからは素晴らしい時間を過ごせている。ウチは優勝が可能なコンテンダーになるためのチーム作りを急ぎすぎた。いくつかのピースが足りないのかもしれないけど、今も優勝できるだけの力はあると思っている。結果を残せなかったけど、これからも成長していく」
シーズン途中からコンビを組んだエンビードについては「彼はチームの勝利のために何でもこなす選手だ。ケガを抱えていても100%の状態でなくても、チームのために戦い続けた。コートにいてくれるだけで影響力がある選手。彼を称賛するべき」と称えた。
ハーデンの来シーズンの契約は、4700万ドル(約60億6000万円)超えのプレーヤーオプションになっている。シクサーズ加入後からオプション行使を示唆してきた彼は、第6戦後の会見で「僕はここに残る」とあらためて残留を表明した。また、必要なら年俸の減額も受け入れる考えも明らかにした。「チームが勝つため、そしてこれからも引き続き成長するために必要なことなら、なんだって受け入れる」