秋田ノーザンハピネッツ

持ち味を生かし、3ポイントシュート攻勢で逆転

三遠ネオフェニックスvs秋田ノーザンハピネッツの第2戦。逆転でのチャンピオンシップ進出に向けて勝利が絶対条件の秋田だったが、立ち上がりの攻防は三遠が上回った。

津山尚大と松脇圭志がそれぞれ2本の3ポイントシュートを沈めるなど、シュートタッチが好調な三遠は10本中6本の3ポイントシュートを成功させる。さらに秋田のお株を奪う激しいディフェンスを見せ、このクォーターだけで5つのスティールを誘発した。こうして攻守が噛み合った三遠は松脇のスティールからマックス・ヒサタケの豪快なアリウープで締め、26-14と2桁のリードを奪った。

第2クォーターに入ると、負けられない秋田が徐々に守備のインテンシティを上げて反撃を開始。ペイントタッチが増え、キックアウトからの3ポイントシュートが高確率で決まっていく。三遠の分厚いディフェンスの前にインサイドでの得点が伸び悩んだが、個で打開した古川孝敏が8連続得点を挙げ、アレックス・デイビスの3点プレーで締めくくった秋田が39-40と1点差まで戻して前半を終えた。

後半に入り、秋田が逆転に成功するが、その後は一進一退の攻防が続き、結局このクォーターは18-18と互いに譲らなかった。しかし、1点ビハインドで迎えた最終クォーター出だし、この勝負どころで集中力を高めた秋田は伊藤駿の3ポイントシュートで逆転し、デイビスの3点プレーなど8-0のランで抜け出した。その後、2点差に迫られるシーンもあったが、川嶋勇人の3ポイントシュートで悪い流れを断ち切ると、インテンシティを高めたダブルチームからターンオーバーを奪うなどディフェンスを立て直し、デイビスのゴール下が決まって9点リードでオフィシャルタイムアウトを迎えた。

その後、何度も2ポゼッション差に迫られたが、古川や川嶋が決め返したことでリードを保ち、最終スコア85-76で勝利した。

負けられない戦いをモノにした秋田。シーホース三河とサンロッカーズ渋谷がともに今日の試合に敗れた場合、逆転でのチャンピオンシップ進出が決定する。