Wリーグ

『女王』JX-ENEOSは前人未到の11連覇を目指す

Wリーグは来週末の開幕を前に、全12チームのキャプテンを集めて記者会見を実施した。第20回大会となる今シーズンは12チームが参加。レギュラーシーズンは2回戦総当たり方式で、1チームあたり22試合を戦い、プレーオフ進出の8チームを決める。

プレーオフは変則的な形式で、レギュラーシーズンの5位から8チームがセミクォーターファイナルを戦い、その勝者がレギュラーシーズンの3位、4位チームとクォーターファイナルで対戦する。レギュラーシーズンの1位と2位のチームはセミファイナルから登場。ここからファイナルまでは2戦先勝方式となる。セミクォーターファイナルは2月16日、クォーターファイナルは2月17日に秋田県立体育館で開催。セミファイナルは2月23日から25日までスカイホール豊田で、そしてファイナルは3月2日から4日まで、大田区総合体育館で行われる。

今シーズンもリーグを牽引するであろうチームは、10連覇の偉業を成し遂げたJX-ENEOSサンフラワーズ。過去にシャンソン化粧品が10連覇を達成しているので、11連覇となれば初となる。キャプテンの吉田亜沙美は「ディフェンスからブレイクというスタイルは変わらないんですけど、今年はいろんな選手の組み合わせで試合をする機会が多くなるので、私自身はそれが楽しみです」と抱負を語り、今シーズンも「リーグと皇后杯の2冠を目標にやっていきます」と力強く語った。

『女王』JX-ENEOSを止める存在として一番手に挙げられるのは、昨シーズンのファイナルに進出したデンソーアイリス。キャプテンの髙田真希は「昨シーズンに準優勝に終わった悔しさがあり、その気持ちを持ってシーズンに臨みます。昨シーズンにはなかった経験が加わり、良いチームになっていると思います」と手応えを語る。髙田自身が日本代表の大黒柱としてワールドカップで活躍したことに加え、赤穂ひまわりとオコエ桃仁花も代表で貴重な経験を積んだチームにはさらなる飛躍が期待できる。

もう一つはトヨタ自動車アンテロープス。昨シーズンはセミファイナルで敗れ、チームの中心だった大神雄子が引退したが、その後を継いでチームを引っ張る三好南穂は「個人の能力を生かして、試合を重ねるごとに強くなっていく」と意気込む。また「シュートを入れた後にパフォーマンスをするので、そこに今年も注目していただけたら」と、大神が引退した後もチームのムードは変わらないことを強調した。

Wリーグの新シーズンは10月19日(金)、富士通レッドウェーブvs東京羽田ヴィッキーズの一戦で幕を開ける。