前半で得たリードを最後まで守り80-72で勝利
レギュラーシーズンのラスト1週間を迎えたBリーグ。ワイルドカード2位でのチャンピオンシップ進出を目指すサンロッカーズ渋谷は、5月4日に群馬クレインサンダーズと対戦。群馬の粘りに苦戦しながらも前半で得たリードを守り続けて、80-72でレギュラーシーズン最後のホームゲームを勝利で終えた。
4月17日以降、欠場が続いているジェームズ・マイケル・マカドゥはこの試合も欠場したが、ケビン・ジョーンズの3ポイントシュート、ベンドラメ礼生の1on1からの得点などでSR渋谷が開始2分間を7-0とする。その後も、人とボールが連動して動いていたSR渋谷は石井講祐の3ポイントシュートなどでリズム良く得点を重ねた。SR渋谷の23-16で迎えた第2クォーター、立ち上がりで群馬に連続得点を許し3点差まで詰められたが、盛實海翔や高橋耕陽などのセカンドユニットを含めメンバー全員が積極的にリングにアタックしてリードを広げる。
この試合で群馬はトレイ・ジョーンズとアキ・チェンバースがコンディション不良のため欠場。さらに、ジャスティン・キーナンも先日の新潟アルビレックスBB戦で負傷し、左示指PIP関節脱臼により全治約4週間と診断されたことで主力3選手を欠いての戦いとなった。それでも、五十嵐圭、マイケル・パーカー、オンドレイ・バルヴィンがチームを牽引して、群馬らしい速いオフェンスを展開することで7点前後のビハインドで食らいついた。
しかし、SR渋谷はケガで4月4日以来、試合から遠ざかっていた田渡修人がこの試合で復帰。前半の残り1分14秒で3ポイントシュートを含む5得点1スティールを挙げた田渡の活躍もあり、SR渋谷がリードを2桁に広げて前半を終えた。
45-32で迎えた後半の立ち上がりでパーカーに連続得点を許し、再びリードは1桁に。その後も、五十嵐のクイック3ポイントシュートやバルヴィンのインサイドプレーを止められずにバスケット・カウントを献上したりと、群馬の猛攻を止めることができず苦しい時間が続く。また、前半はターンオーバー0本だったSR渋谷だが後半ではターンオーバーも相次ぎ、リズムをつかむことができず、なかなか群馬を突き放すことができないが、なんとかリードを守り続ける。そして、試合終了残り34秒にはパーカーに3ポイントシュートを決められ4点差にまで詰められたが、その後のファウルゲームで得たフリースローをベンドラメがしっかりと沈めて80-72で勝利した。
SR渋谷はジョーンズが18得点10リバウンド、ハレルソンが16得点11リバウンド、ベンドラメが13得点7アシストを記録。一方、敗れたものの群馬もバルヴィンが20得点13リバウンド5アシスト、パーカーが17得点13リバウンド、五十嵐が15得点5アシストで応戦した。
レギュラーシーズン最後のホームゲームを勝利で終え、チャンピオンシップ出場に望みを繋げたSR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチは「あとアウェー2試合ですが、私たちは全員あきらめていませんので、みんなで一緒に沖縄に行きましょう!」と、ファンに語りかけた。
SR渋谷は今週末のレギュラーシーズン最終戦で、東地区首位を走る千葉ジェッツと敵地で対戦する。