クレイ・トンプソン

ジョーダン・プールはベンチからプレーオフキャリアハイの大活躍

現地5月1日に行われたプレーオフカンファレンスセミファイナル、ウォリアーズvsグリズリーズの第1戦は、クレイ・トンプソンの3ポイントシュートが決勝点となり、ウォリアーズが117-116で接戦を制した。

ドレイモンド・グリーンが第2クォーター終了間際にゴール下でレイアップを狙ったブランドン・クラークの胸ぐらをつかんで倒してしまい、フレイグラントファウル2をコールされて退場となったが、ウォリアーズは敵地で死闘を制した。

トンプソンが第4クォーター残り36.6秒に右ウィングから放った3ポイントシュート成功で117-116と逆転したウォリアーズは、残り6.7秒にそのトンプソンが2本のフリースローを獲得。これで勝負ありかと思われたが、トンプソンは珍しく2本とも外してしまう。そしてジャンプボールを経てポゼッションを勝ち取ったグリズリーズは、残り3.6秒にタイムアウトを要求し、最後のプレーをセットした。

ラストプレーを託されたのは、もちろんエースのジャ・モラントだった。クラークからのバウンスパスを受け取ったモラントは、一直線にドライブを仕掛けてレイアップを狙った。しかしトンプソンのディフェンスに阻まれ外してしまい、ウォリアーズが逃げ切った。

トンプソンは、フリースロー失投から好守に至るまでの流れについて「すぐに切り替えられた」と語った。「残念ながらフリースローを2本とも外してしまった。自分にとっては珍しいことだけど、僕だって人間。これまでの経験から、リードしている状況なら次のプレーに気持ちを切り替えないといけないのは分かっている。時間も残っている状況だったわけで、相手のプレーを止めないといけなかった」

「すぐに切り替えられた自分を誇りに思う。守備に集中できた。人生で学んだことだけど、過去には戻れない。フリースローを外してしまった自分にがっかりしたけど、すぐに忘れるようにして『まだ勝つ可能性があるじゃないか』と考えた。外してしまって残念だったけど、チームが勝った。それが何よりも大事なこと」

ウォリアーズは、ジョーダン・プールがベンチからプレーオフでのキャリアハイとなる31得点に加えて8リバウンド9アシスト、ステフィン・カリーが24得点、アンドリュー・ウィギンズが17得点8リバウンド、トンプソンが15得点を記録した。

トンプソンは、ベンチからチーム最多得点を記録したプールを「彼は本当に成長した」と称えた。「チームにとって大きなシュートも、ディープな位置からのシュートも決められる。彼とステフがラインナップにいれば、2人ともボールをハンドルできる。自分は、スクリーンを使って相手のディフェンスをかいくぐればいい。今日の試合に勝つためには、全員のプレーが必要だった。勇気を持って戦って勝つことができた。でも、今日の結果はすぐに忘れる。ウチはハングリーなチームだし、次の試合も待っている」

最後のレイアップをミスしたモラントは「クレイがビッグタイム3ポイントシュートを決めて、自分は最後にレイアップを外してしまった」とコメントした。第2戦は、現地3日にメンフィスで行われる。