ドノバン・ミッチェル

写真=Getty Images

「ライバル関係と言っても、楽しんでいるよ」

昨シーズン、ジャズのドノバン・ミッチェルとセブンティシクサーズのベン・シモンズは、最後まで白熱した新人王争いを繰り広げた。最終的にシモンズが新人王の栄冠を手にし、2人はライバル関係にあると言えるが、コート外での2人の関係には何の問題もない。

それでもミッチェルは、昨シーズン終盤に実質2年目だったシモンズ(1年目の2016-17シーズンをけがで全休)がルーキーなのかということをアピールするため、辞書に書かれている『rookie』という単語の語釈をプリントしたアディダスの黒のパーカーを着て会場入りするパフォーマンスを行い、メディアとファンの注目を集めた。『SirusXM NBA Radio』に出演したミッチェルは、これからも続くシモンズとのライバル関係について、こう述べている。

「自分の方が彼のことを知っていると思う。僕は何者でもなかったからね。今も何者かになれたとは思っていないけれど、これまでとは状況が少し異なる。ただ、ライバル関係と言っても、それは競技においてのことであって、楽しんでいるよ。『rookie』のアイディアは、アディダスと一緒になって考えたものだったし、メディアとファンとふざけられて面白かった」

「いつだって緊張感のある競争心は存在している。自分と彼の間にだけではなくて、フィリーとの間にね。僕はニューヨーク出身だから、フィリーとボストン(セルティックス)は好きにならない環境で育った。だから、シクサーズには、あまり良い感情を持っていないのも自然なこと。でも、シクサーズにもセルティックスにも友人が多いから、コート外ではなにもない。『俺はお前たちが嫌いなんだ』という感じではないんだ。ただ、試合になれば、仕留めに行く」

ジャズもシクサーズも、ミッチェルやシモンズの台頭により、かつての勢いを取り戻しつつある。いつかNBAファイナルの舞台で、2人のライバル対決が実現することを願うばかりだ。