クリス・ポール

プレーオフ史上最多14本のシュートをノーミスで成功

現地4月28日に行われたプレーオフファーストラウンド、サンズvsペリカンズの第6戦は、クリス・ポールがフィールドゴール14本すべてを成功させる歴史的なパフォーマンスでチームを引っ張り、サンズが115-109で勝利した。

ノーミスでプレーオフ史上最多のフィールドゴールを成功させたポールは、33得点8アシストで勝利の立役者となった。NBA1年目から6年目までニューオーリンズでプレーしたポールは試合後、ホーネッツ(現ペリカンズ)時代のチームメートであり、引退後はサンズでもアシスタントコーチを務め、今シーズンからペリカンズを指揮するウィリー・グリーンと抱き合った。

「ニューオーリンズでの試合は、いつも感傷的になってしまう」と、ポールは試合後のインタビューで語った。「ウィリーは兄弟のような存在で、何でも話せる。(NBAプレーオフ史上初の快挙達成は)最高だよ。この街が自分を育ててくれた。ここは僕にとってホームだから感傷的になってしまう。ウチと対戦しない時には、彼ら(ペリカンズ)を応援しているくらいなんだ。そんなチームを相手にファーストラウンドを勝ち上がれてうれしいよ」

この試合では、サンズのデビン・ブッカーがハムストリングのケガから復帰し、第4クォーター終盤に決めた逆転3ポイントシュートを含む13得点を記録した。ポールは「ブックの復帰は大きい。終盤、相手はウィングに誰が控えていたのか忘れていたのかもしれない」と相棒の帰りを喜んだ。ファーストラウンドを突破したサンズは、4勝2敗でジャズとのシリーズを制したマーベリックスとカンファレンスセミファイナルで対戦する。

一方、敗れたペリカンズは、ブランドン・イングラムが21得点5リバウンド11アシスト、CJ・マッカラムとハーバート・ジョーンズがそれぞれ16得点を挙げた。ヘッドコーチとしての1年目を終えたグリーンは「大好きな連中が集まっているチームと対戦するのは、バスケットボール経験の中で最も辛いことの一つだった」と心境を語った。

また、開幕前の評価を覆してプレーオフ進出を果たしたチームの未来について、グリーンは「我々の未来は明るい」と続けた。「非常に楽観視できる。以前も言ったように、我々の未来は明るい。プレーオフでの経験は非常に大きい。その前のプレーイン・トーナメントも経験できた。負けてしまったが、体感できたことが大きい」