ジェイソン・テイタム「チャレンジだった」
現地4月25日に行われたプレーオフファーストラウンド、セルティックスvsネッツの第4戦は、ジェイソン・テイタムが最終クォーター残り2分49秒にファウルアウトとなるも、その後もリードを保持し続けたセルティックスが116-112で勝利し、東カンファレンスセミファイナル進出を決めた。
シリーズ開幕前の時点では、東2位という立ち位置にもかかわらず、ケビン・デュラントとカイリー・アービングを擁する7位のネッツに分があるのではないか、という意見も少なくなかった。だが、実際にシリーズが始まると、セルティックスは自慢の堅守でデュラントを封じ込んだ。第4戦ではデュラントに39得点を許したものの、第3戦まではフィールドゴール52本中19本に抑えただけではなく、17ターンオーバーを引き出して苦しめた。
第4戦で29得点5アシストを記録したテイタムは「チャレンジだった」とファーストラウンドを振り返った。「彼(デュラント)が何を成し遂げた選手なのか、どれだけの力量を持つ選手なのかは分かっている。彼にもプッシュされたし、自分自身でも得点でチームに貢献して、毎試合で戦わないといけないのは理解していた。そういう意識で試合に臨んでいた」
セルティックスは、テイタムのほかジェイレン・ブラウンが22得点8リバウンド、マーカス・スマートが20得点11アシストを記録した。ファーストラウンド突破一番乗りのセルティックスは、カンファレンスセミファイナルでブルズvsバックスの勝利チームと対戦する。
ネッツのデュラントにとっては、サンダー時代の2010年以来となるファーストラウンド敗退になった。第4戦後の会見で、デュラントは「負けてしまった要因はいろいろとあるだろうけど、単純に相手の方が強かった。自分たちより優れていた」と結果を受け入れた。
2022-23シーズンの契約がプレーヤーオプションとなっているアービングは、この夏にネッツと延長契約を結ぶ可能性について「よそに行くつもりはない」と答えた。「この結果は、今後数年でトップに立つという球団のモチベーションになる」
ネッツはシーズン途中にジェームズ・ハーデンと交換でセブンティシクサーズからベン・シモンズを獲得したが、シモンズはケガのため1試合にも出場することなく今シーズンを終え、ネッツデビュー戦は来シーズンに持ち越された。
来シーズンのネッツはデュラント、アービング、シモンズの『ビッグ3』を中心にロスターを編成し、リベンジに挑む。