プレーオフ23分以内での30得点超えはショットクロック導入後カリーが初
現地4月18日に行われたプレーオフファーストラウンド、ナゲッツvsウォリアーズの第2戦は、ステフィン・カリーがベンチから10本中5本の3ポイントシュートを含む34得点、ジョーダン・プールも同じく10本中5本の3ポイントシュートを含む29得点、クレイ・トンプソンが21得点を挙げたホームのウォリアーズが126-106で勝利した。
第1戦でケガから復帰したカリーは、第2戦も引き続きシックスマンとしてプレーした。だが、その存在感は別格で、わずか23分で34得点の大暴れ。ショットクロック導入後のプレーオフの試合で、23分以内のプレータイムで30得点超えを達成した選手はカリーしかいない。また、カリーが記録した出場時間帯のチームの得失点差を表すプラスマイナスは、脅威の+32となった。
ヘッドコーチのスティーブ・カーは「驚くようなことではない」と、カリーのパフォーマンスを振り返った。「今日のような爆発力がある時なら、驚くような話ではない。プレータイムに制限がある中で素晴らしかった」とコメント。第3戦以降のカリーの起用法は「どうなるだろうね」と明確に答えなかった。
オフェンスの繋ぎ役でもあるドレイモンド・グリーンは、カリー、プール、トンプソンが揃うラインナップについて「パサーである僕にとっては天国のようなもの。これ以上の攻撃オプションは望めない」と、トップレベルのシュータートリオを称えた。
カリーは「ホームコートアドバンテージを生かさないといけない。ファンのみんなが大きなエネルギーをもたらしてくれている」と試合後にファンに感謝し、絶好調のプールについては「本当に素晴らしい選手」と称賛した。「チャンスも作れて、タフショットも決められる。チームメートのためになるプレーもやってくれる。クレイ、僕、ドレイモンドだけではなくて、彼がいることで相手が警戒する要素が増える」
先発への復帰時期に関しても聞かれたカリーは「コーチにとって、ケガをした選手の管理や安全面を考慮しての判断が難しいのも分かっている。球団が長期的なプランで考えてくれていることも分かっている」とコーチ陣、球団への理解を示した。「何も心配はしていない。プレータイムが制限されているのも理解している。その中で最大限にインパクトを残せるように努力している。JP(プール)もコーチも、試合を重ねていく中で上手くいく方法を見つけようと言っている。それが素晴らしいチーム、素晴らしい選手の考え方だよ」
一方、連敗を喫したナゲッツは、ニコラ・ヨキッチが26得点11リバウンドを記録したが、第4クォーター残り7分に2回目のテクニカルファウルをコールされて退場となるなど、第1戦から歯車が狂っている。
厳しいディフェンスでヨキッチを苛立たせたグリーンは「相手をイライラさせられていると思ったら、さらに圧をかければいい。もし相手が苛立っていないと感じるのなら、もっと圧をかければいい」と答えた。
デンバーでの第3戦は、現地21日に行われる。