ドレイモンド・グリーンの仰天告白「昨シーズンは刺激が少なく退屈だった」

2018/10/10
NBA&海外
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ドレイモンド・グリーン

写真=Getty Images

「チームの力を知り、追い込む必要がなかった」

現在2連覇中で、ここ4シーズンで3度も栄冠を勝ち取ったウォリアーズ。間違いなくNBA史に残る黄金時代を作ったチームなのだが、2017-18シーズンは精彩を欠いた試合も少なくなかった。もちろん、年間58勝24敗という戦績は立派で、プレーオフでは流石の集中力でNBAファイナルにまでたどり着き、宿敵レブロン・ジェームズのキャバリアーズを寄せ付けず、スウィープで連覇を成し遂げた。

しかし、昨シーズンの優勝後、ウォリアーズの選手たちは、シーズンを通じて苦しんでいたことを仄めかした。10月8日のプレシーズンゲーム前、ドレイモンド・グリーンが、知られざる昨シーズンの苦労を明かした。

「昨シーズンは大変だった。その前年(2016-17)と比べて色々なことがフレッシュではなかった。一昨年はKD(ケビン・デュラント)が加わって、チームを機能させるために取り組まないといけないことがあったからね。それが昨シーズンは、ロスターの15選手中13選手は同じ面子で、何もする必要がなかった。聞こえが悪いのは分かる。でも、何もする必要がなかったんだ。どうすれば機能するか分かっていたし、チームの力も知っている状態だった。何も取り組むことがなかったんだ」

「昨シーズンは、とにかく4月、5月、6月まで勝ち抜くことしか考えていなかった。それ以外に燃えることもなくてね。だから、すべてが退屈だった。僕たちの仕事は素晴らしいものだけれど、刺激や、燃えるものがないと、簡単ではない。それが去年の自分たちだった。レギュラーシーズン中にチームを追い込む必要もなかった。ただ、4月、5月、6月に照準を合わせるだけのシーズンだったんだ」

2015-16シーズンには前人未到の年間73勝9敗を記録し、20年ぶりにNBAシーズン最多勝利記録を更新しながら、キャブズにファイナル史上初となる1勝3敗からの大逆転優勝を許したウォリアーズは、2016年のオフにデュラントを加えて『スーパーチーム』時代の先駆者になった。オールスター4選手のチームを機能させるため、エースのステフィン・カリーが一歩引いた時期もあったが、シーズンを通じてお互いの長所を発揮する方法を見つけた王者は、2016-17シーズンで圧倒的な強さを見せつけ、キャブズにリベンジを果たした。たしかに、グリーンの主張通り、昨シーズンはほぼ同じメンバーで、シーズン前の時点でチームは完成の域に達していた。プレーオフでの集中力は見事だったものの、レギュラーシーズン中は、注意力に欠けた試合も少なくなかった。

常勝チームだからこそ、モチベーションを保つには一定レベル以上の刺激が必要になる。その意味では、デマーカス・カズンズの加入は大きいと、グリーンは言う。「今年は、取り組むべきことが多い。若い選手も増えたし、デマーカスが加わった。新しいチームを機能させないといけない」

「JB(ジョーダン・ベル)、デイミアン(ジョーンズ)、ルーン(ケボン・ルーニー)たちは、昨シーズンよりも重要な役割を担うからね。去年よりも取り組むべきことが多いんだ。日々チームを追い込むことがなかったから、昨シーズンは苦労した」

今シーズンの西カンファレンスの競争レベルは、昨シーズンよりも上がっている。カーメロ・アンソニーを加えたロケッツ、レブロンの加入で名門再建の土台を築こうとしているレイカーズ、ポール・ジョージとラッセル・ウェストブルックの『兄弟タッグ』が2年目を迎えるサンダー、リーグ最高レベルの守備を誇るジャズらによる熾烈な戦いは気が抜けない。もっとも、戦力だけを見れば、王者ウォリアーズは頭一つ抜け出ているため、西の上位でプレーオフに勝ち進むのは確実だ。問題なのは、カズンズが復帰してからのチームケミストリーだ。『オールスター・クインテット』を機能させるのは簡単ではなく、グリーンとカズンズがコート内で衝突するという意見もあるが、彼が言う刺激にはなる。

『スリーピート』(3連覇)を目標に掲げる新ウォリアーズは、完成までのプロセスを含め、非常に楽しみなチームになりそうだ。