17ターンオーバーを奪う堅守に、37アシストのオフェンス力
川崎ブレイブサンダースと広島ドラゴンフライズの第2戦は、前半を61-34と圧倒した川崎が100点ゲームで勝利した。
第1戦でベンチから26得点の大活躍を見せたマット・ジャニングが第2戦では先発出場し、ファーストプレーで3ポイントシュートを沈める。対する広島もニック・ファジーカスとのスピードのミスマッチからニック・メイヨのドライブなどで、立ち上がりの4分間は11-10と拮抗した。
しかし、中盤からパブロ・アギラールを3番に置くビッグラインナップを起用した川崎が主導権を握る。アギラール、ファジーカス、ジョーダン・ヒースがアウトサイドにディフェンスを引き寄せると、中に空いたスペースから前田悟がドライブを決めて15-11と突き放す。そして、ここから川崎の3ポイントシュートが炸裂する。ファジーカスが連続で決めると、前田も2本の3ポイントシュートで続き、川崎は第1クォーターだけで9本中6本の3ポイントシュートを沈めた。外だけでなく、ジャニングのペイントアタックなど、内外バランスよく得点を重ねて第1クォーターを31-15と圧倒した。
一方、広島は川崎のスイッチディフェンスにアジャストできずオフェンスが重くなった。スピードや高さのミスマッチを突いて攻めようとするも、川崎のカバーが速く得点に繋がらない。それでも、試合開始3分で2ファウルを犯してベンチに下がっていた辻直人が第2クォーターからコートに戻って来たことで流れが変わる。これまではボールが回らず個で攻める機会が多かったが、辻がペイント内に侵入することで川崎のディフェンスを収縮させていく。仲間のシュートチャンスを演出するだけでなく、自ら3ポイントシュートも沈め、第2クォーター開始4分間は広島が11-3とし、点差を1桁まで詰めた。
対する川崎は広島のゾーンディフェンスに手を焼き外一辺倒になり、さらに第2クォーターは3ポイントシュートに当たりが来ず、なかなかペースをつかめない。それでも、アギラールがタップシュートをねじ込んだり、スペースを上手く使ったカットインからの得点で自分たちのリズムを取り戻すと、ショットクロックぎりぎりでファウルを受けながら3ポイントシュートを沈めた篠山の4点プレーが決まり、リードを20点に広げた。
川崎の61-34で迎えた後半。広島がアップテンポなオフェンスを展開し、立ち上がりは点の取り合いとなる。ただ、その中でも川崎は藤井が辻のパスをスティールしてそのままボールプッシュし、前を走るジャニングからヒースへのアリウープが飛び出すなど、相手のミスからしっかりと得点に繋ぐことで広島にリズムをつかませない。こうして第3クォーター終盤にはリードを30点にまで広げた川崎が、最終スコア106-77で勝利した。
川崎はヒースが25得点5リバウンド、ファジーカスが21得点6リバウンド6アシスト、前田が15得点2スティールを記録。試合を通じてフィールドゴール成功率62.3%と高確率を維持した。また、広島から17ターンオーバーを奪う堅守を見せつつ、37アシストをマークするなど、まさに攻守に圧倒しての快勝となった。
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