ドリュー・ホリデー

「とにかくあらゆることが異なるレベルで展開される」

ディフェンディング王者のバックスは、現地4月16日から始まるプレーオフファーストラウンドでブルズと対戦する。

ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーの『ビッグ3』は健在で、今シーズンもレギュラーシーズン最終盤まで東カンファレンスの首位争いに絡んだ。

今シーズンのポストシーズンでも東の争いは熾烈な戦いになるだろう。ホリデーはブルズとのシリーズ開幕を前に「プレーオフとは何か?」という質問を受け、「プレーオフはより大きなものがかかった勝負の場」と答えた。「中には実力を証明する舞台と考えているチームもあるかもしれない。それに、何かを守る舞台と考えているチームもいるかもしれない。インテンシティも高まる。僕たち選手は競争心が旺盛で勝ちたいんだ。とにかくあらゆることが異なるレベルで展開される」

対戦するブルズはシーズン前半戦で首位を走るなど大躍進を遂げたチームで、注意すべき選手は平均27.9得点を記録したデマー・デローザンだ。デローザン対策を聞かれたホリデーは「気持ちの強さ、それから集中力が重要になる」と語った。

「彼とはレギュラーシーズンに4度も対戦しているし、感覚もつかめているとは思う。ただ、プレーオフはインテンシティレベルが高くなる。シリーズ初戦ともなれば興奮もするし気合も入りがちになるから、簡単にファウルをコールされてしまうかもしれない。だからこそ、集中力が大事。可能な限りベストな自分にならないといけない」

ホリデーは、昨年末にチームに復帰したウェスリー・マシューズについて「彼が加わってディフェンスが向上したし、相手チームのベストプレーヤーを抑えてくれる。そのおかげで僕が点を決める機会も増えていると思う」と貢献度を称えている。「ディフェンスについてばかり話しているようだけど、彼はとてもスマートな選手で、疲れ知らず。オフェンスでも貢献してくれている」

また、昨シーズンの優勝に大きく貢献したPJ・タッカー(ヒート)とマシューズの違いについて聞かたホリデーは「確かに2人は似たタイプかもしれないけど、タックにはオフェンスはなかった」と答えた。「ウェスの方がオフェンスで優れていると思うから、それはウチにとってアドバンテージになる。それにウェスにはディフェンスで相手に食らいつく気概が備わっていて、相手を苛立たせる技を身につけている」

レギュラーシーズンでは、ブルズを相手に4勝0敗でシーズンスウィープを達成したバックス。ファーストラウンドでも同様の結果となるかどうか。昨シーズンに続いて、攻守ともにNBAトップクラスのホリデーが担う役割は大きくなりそうだ。