ラジョン・ロンド

「ウチの若手も試練を経験してきた」

4年ぶりのプレーオフ進出を目指すキャバリアーズは、ネッツとのプレーイントーナメントに敗れて崖っぷちに追い詰められた。

現地4月15日には、ホーネッツを下して勢いに乗るホークスをホームに迎え撃つ。勝者が東カンファレンスの第8シードとしてプレーオフに勝ち進む大一番を前に、キャブズの新人、エバン・モーブリーは「最高の雰囲気になる。ウチのファンはリーグでベスト」と語った。

シーズン途中にレイカーズからキャブズにトレードされた大ベテランのラジョン・ロンドも練習後に行われた会見に出席し、明日の試合に向けた意気込みなどについて語った。

ネッツ戦では第1クォーターに20-40と大差をつけられて敗れた。ネッツ戦で得た教訓について聞かれたロンドは「フィジカルの面だったり、ゲームプランの詳細、犯してしまったミスについて理解しないといけない。明日の試合には良い状態で臨めると思う」と答えた。

優勝経験のあるロンドに寄せられた質問の大半は、レギュラーシーズンとは異なる、緊張感のある試合を初めて経験した若い選手に関するものだった。ロンドは「(レギュラーシーズンの)ラプターズ戦も、その次のブルズ戦も自分たちにとっては大きな試合で負けてしまった。だから、ウチの若手も試練を経験してきた。異なるレベルのフィジカルも体験しているし、各ポゼッションの大切さも、クォーターを良い形で締めくくることの大切さも理解している。これからもチームとして学んでいく。明日の試合に負けたら、そのチャンスを得られないことはチームとして理解している」と話す。

ネッツ戦でのロンドはベンチから出場し、26分のプレータイムで7得点9アシストの活躍だった。プレーオフ期間中にパフォーマンスレベルが上がる『プレーオフ・ロンド』の異名を持つ彼は、その所以について次のように自己分析している。

「何と言っていいのか分からないけど、(プレーオフ期間中の方が)身体を休める時間もあるし、プレータイムも増える。それにコーチからも自分の力を最大限に発揮させてもらえる。試合を上手にコントロールして、チームにとってベストな判断を下せる。チームメートと同じ目標を持って、勝つためにやっているから」

今シーズンの『サプライズチーム』として注目されたキャブズが明日の試合で結果を残すには、ホームのファンの後押し、そしてロンドら経験豊富なベテランの力が必要だ。