B.LEAGUE#LIVE2021

前節のしんたろう予想を答え合わせ!

前節は大阪エヴェッサvs滋賀レイクスターズ、そして三遠ネオフェニックスvs富山グラウジーズの2カードに注目した。大阪vs滋賀の注目ポイントは、前々節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦にて負傷したディージェイ・ニュービルの欠場を予想し、木下誠のプレータイムが増加するのではないかと予想したこと。そして、ニュービルに守られることが予想されていたキーファ・ラベナのスタッツ上昇であった。

早速、結果を見てみよう。木下のプレータイムは平均21分ほどであったが、今節は2試合とも今シーズン初となる30分を超えた。今季平均8PTSであった得点も平均16.5得点と倍以上に伸ばし、特にGAME1は3PT4本成功(57.1%)を含む20得点7アシストという恐ろしいスタッツを残した。逆に滋賀のラベナは、2試合で平均13.5PTSとシーズン平均とほぼ変わらなかったが、今節は味方を生かすことに徹し合計20ASTとほぼダブル・ダブルの成績を残した。

次は三遠vs富山の答え合わせをしていこう。注目ポイントはロバート・カーターをケガで欠く三遠に対し、インサイドで上回るジョシュア・スミスやブライス・ジョンソンのパフォーマンス。そして、三遠の日本人ビッグマン、太田敦也のスタッツ上昇を予想した。スミスは合計40得点、19リバウンド、ジョンソンは45得点19リバウンド8アシストとシーズン平均を大幅に上回る大活躍で予想が的中。しかし、太田は合計21分出場で4リバウンド2アシスト1スティールと、得点以外はシーズン平均を上回ったが、思うように活躍できず、もう少しプレータイムがあれば、という結果に終わった。

今週の注目はファイティングイーグルス名古屋vs青森ワッツ

B2最高のオフェンシブレーティング(100回攻撃した場合の平均得点)を誇るFE名古屋とB2において最も被シュート決定率が高く、ディフェンシブレーティング(100回攻撃された場合の平均失点)ワーストである青森の対決。

これまでの連載では、FE名古屋が大差をつけて勝利することを予想し、FE名古屋に所属する選手たちのスタッツ上昇を予想しただろう。しかし今回は全くの逆で、青森のスタッツ上昇を予想している。理由はもちろん、FE名古屋の東地区優勝である。すでにチャンピオンシップ出場、東地区優勝が確定しており、何かアクシデントが起こらない限り2地区間1位も手中に収めているため、FE名古屋はケガのリスクを避けるためにタイムシェアを徹底することが予想される。

対する青森は今シーズンいまだに2勝で、どのチームよりも勝利に飢えているチームと言える。いろいろな意味でスタッツを欲する青森の選手たちは、全力を以てFE名古屋に襲いかかってくるだろう。注目の選手は、平均2桁得点を記録するルーキーの駒沢颯。そして、得点、リバウンド、スティール、ブロックとなんでもできるセンター、レナルド・ディクソンの2選手を挙げたい。

これからのシーズン終盤はポストシーズンを見据えて調整に入る上位チームに下位チームが勝利する現象がよく見られる時期(B1では、「4月はレイクス」や「春のレイクス祭り」のような表現で表される)。そのため、下位チームにこそ注目していきたい。