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開幕3試合で平均38.7得点12.3リバウンド11.7アシスト

サンダーのラッセル・ウェストブルックがモンスター級のパフォーマンスを披露している。10月30日のレイカーズ戦で33得点12リバウンド16アシストを記録し、2試合連続となるトリプル・ダブルを達成。ウェストブルックに引っ張られたサンダーは113-96で勝利し、開幕3連勝を飾った。

ここまで平均38.7得点12.3リバウンド11.7アシストという異次元のスタッツを残すウェストブルックだが、本人は自らのプレーでチームを勝利に導くだけでなく、チームのバランスにも気を配っている。51得点を記録したサンズ戦の試合後には、キャリアハイとなる44本ものフィールドゴール試投数(成功17本)について、ワンマンプレーに走りすぎたことを反省している。レイカーズ戦ではフィールドゴール試投数が半分以下の21本になり、11本成功と効率も改善した。試合後には「今日は良いオフェンスを実行できた」と満足気。

サンダーは58-46で前半を折り返し、ウェストブルックは第3クォーター途中にキャリア39度目となるトリプル・ダブルに到達したものの、その後はレイカーズに14-4のランを許し、第4クォーターを迎えた。近年低迷しているが、若いレイカーズは勢いに乗ると怖い。第4クォーター中盤には再び制空権を奪われ、4点差にまで詰め寄られる。

しかし、ここでサンダーがウェストブルックとスティーブン・アダムズのプレーで仕上げにかかった。残り4分21秒にアダムズがバンクショットを成功させると、直後にはアダムズがディアンジェロ・ラッセルの持つボールを突ついてスティール。このボールを持ったウェストブルックは、難なくダンクでフィニッシュを決めた。

それ以降もウェストブルックとアダムズだけで連続して9点を決め、粘るレイカーズに引導を渡した。

ウェストブルックは、オスカー・ロバートソン、ジェリー・ルーカス、マジック・ジョンソン以来となる、開幕からの3試合中2試合でトリプル・ダブルを達成したNBA史上4人目の選手となった。またサンダーは、ウェストブルックがトリプル・ダブルをマークしたレギュラーシーズン戦で、20連勝を記録している。

主戦場のゴール下で攻守に活躍するアダムズ。昨シーズンにブレイクし、ウェストブルックとともにサンダーを引っ張る。