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敵地での第3戦では空気を読んだチームメートのおかげでスムーズに。

サンダーのラッセル・ウェストブルックとマーベリックスのチャーリー・ヴィラヌエバとの確執は、ウェストブルックが今シーズン試合前に必ず行っている『儀式』をヴィラヌエバが妨害したことで生まれた。

4月21日、サンダーはダラスで西カンファレンス1回戦の第3戦に131-102で快勝。ウェストブルックは26得点15アシストの大活躍を見せ、勝利に貢献した。

注目されたのは、やはり試合前のルーティンだ。いつものようにウェストブルックが新人キャメロン・ペインとスコアラーのテーブルの前で手をタッチさせペアダンスを始めようとした瞬間だった。

スーツ姿の大柄の男性がスコアラーのテーブルの前に現れた。またしても新たな因縁が勃発……と思いきや、これはサンダーのミッチ・マクゲイリー。この日メンバー外だったマクゲイリーは、何かの用事があってやって来たが、ウェストブルックの儀式に気付くと、すぐにその場を離れた。その口元を見ると、「OK」と言っているようにも見える。

ともかく、マクゲイリーの好判断も手伝い(?)サンダーは見事に勝利を収め2勝1敗とリード。再びホームコート・アドバンテージを取り戻した。

儀式と勝敗の因果関係を証明することはできない。だが、ルーティーンを妨害された第2戦ではサンダーが敗れ、しっかりと踊ることができた第1戦と第3戦では勝利している。確かなのは、ウェストブルックにとってダンスで気分を『アゲて』試合に入ることは、周囲が思っている以上に重要だということだ。