ザック・ラビーン

ファンからブーイングを浴び「彼らはそうすべきだった」

昨シーズン終了後に大型補強をして2021-22シーズンに挑んだブルズは、シーズン前の下馬評を覆し、見事5シーズンぶりとなるプレーオフ進出を決めた。

しかし、現地4月8日のホーム最終戦でホーネッツに117-133で敗れ、まさかのシーズン終盤戦のホーム連戦を4連敗で終えた。一時は東カンファレンス首位を走っていたブルズだったが、最終的には東の6位になってしまった。

直近の連敗はヒート、バックス、セルティックスと東の上位3チームだったが、ホーム最終戦のホーネッツは10位だ。ホーネッツ戦ではデマー・デローザンが先制点を決めた以外は、終始追いかける展開が続き、最大37点差をつけられるゲームとなった。それだけに、ユナイテッド・センターに集まったブルズファンは、試合後にロッカールームに戻る選手たちにブーイングを浴びせた。

ザック・ラビーンは試合後、ファンのブーイングについて「彼らはそうすべきだった」と振り返った。「恥ずかしいよ。僕たちは良いチームなのに、やるべきプレーができていないんだ。ファンのみんなはそれを分かっているし、僕たちも同じだ。彼らが僕たちの背中を押してくれていることは理解しているから、もっと良いプレーをしないといけない」

こう語ったラビーンは、メディアからロッカールームの雰囲気を聞かれると「みんな動揺している」と続けた。「僕たちはより良くなるために、いつも同じ話をしている。でも、もう話すのも疲れた。僕たちは良い面を見ようといろいろと話してきたけど、誰もそれをできていないんだ」

ブルズはオールスターブレーク以降、7勝15敗と黒星が先行し、苦しいシーズン終盤戦となってしまった。デローザンは「シーズン初期に受けたかったテストだった。こういう逆境に対処しなければいけない時期が来ることは分かっていたけど、この状況は決して望んでいない」と言い、高校時代を例に出して、こう続けた。

「例えば、高校1年、2年生の時の成績は全部がAだったとする。でも学年が上がるとそれは難しくなってくる。それでも、腰を据えてもっと勉強しなきゃいけない。本当にイェール大に行きたいなら、次のレベルに進まないといけない、ということだ」

ブルズのレギュラーシーズン最終戦は、敵地でのティンバーウルブズ戦だ。ただ、この試合の勝敗にかかわらず、すでに東の第6シードが確定しているため、プレーオフではバックス、セルティックス、セブンティシクサーズのどれかと対戦する可能性がある。しかし、今シーズンのブルズはこの3チームに対して、合計1勝10敗としていて、唯一の勝利は11月1日に128-114で勝利したセルティックス戦だけだ。

すでに司令塔のロンゾ・ボールがプレーオフも欠場することが決まっていて、引き続き苦しい状況が強いられるが、彼らがこの試練を乗り越えることができるか。プレーオフでの戦いに注目したい。