ニコラ・ヨキッチ

シーズンMVP候補のヨキッチ「昨シーズンより良い」

現地4月7日に行われたグリズリーズvsナゲッツの一戦は、ニコラ・ヨキッチが35得点16リバウンド6アシスト4スティールの活躍を見せ、ナゲッツが122-109で勝利した。

試合開始早々にグリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.の肘が当たって額から出血したヨキッチだったが、治療を受け、赤いヘッドバンドを着けてコートに戻ると、いつものように得点、リバウンド、プレーメークでチームのオフェンスを牽引してみせた。

ヨキッチは前半だけで17得点9リバウンド4アシストを記録し、ナゲッツは70-53で前半を折り返した。後半もナゲッツのペースで試合は進み、そのまま逃げ切った。今シーズン初めてグリズリーズに勝利したナゲッツは、4年連続のプレーオフ進出を決めている。

この試合では、ヨキッチがNBA史上初となる年間2000得点、1000リバウンド、500アシストという快挙を成し遂げた。ヘッドコーチのマイケル・マローンは「シーズンMVPの行方は決まっている」と語り、ヨキッチの2年連続受賞を後押しした。「素晴らしい選手は多いが、ニコラ・ヨキッチが今シーズン成し遂げたこと、彼がチームとともに乗り越えたことを考えれば、本当に素晴らしい」

ヨキッチ本人も「昨シーズンより今シーズンの方が良いプレーができている」と認めたが、シーズンMVPレースの結果にはあまり関心を持っていないようだ。「昨シーズンは自分が受賞した。確かに今シーズンの方が遥かに良いシーズンを送れている。受賞できればそれで構わない。受賞できなくても、自分にどうにかできる話ではない」

敗れたグリズリーズの指揮官、テイラー・ジェンキンスも「MVPに相応しい選手」とヨキッチを称えている。「彼を抑えようと全力で取り組んだ。彼はMVPに相応しい。止めるのはほぼ不可能だ。インサイドでもアウトサイドでも、それにプレーメークでも相手を攻略できる。今日の彼は本当にレベルが高かった」

ノースウェストディビジョン2位のナゲッツは、レイカーズとのレギュラーシーズン最終戦に勝利し、現在ディビジョン首位のジャズが残り2試合で敗れれば、同1位でシーズンを終えられる。