カイル・ラウリー

次戦はラウリーにとって特別なトロントでの古巣対戦「緊張する」

現地4月2日に行われたヒートvsブルズの一戦は、ジミー・バトラーが22得点7リバウンド6アシスト、カイル・ラウリーが19得点10アシスト、タイラー・ヒーローがベンチから19得点8リバウンド、バム・アデバヨが16得点7リバウンドを記録し、ヒートが127-109で勝利した。

シーズンワーストの4連敗を記録した1週間前には、バトラーとヘッドコーチのエリック・スポールストラが試合中に口論になる場面も見られたが、チームとして修正に成功し、連敗後に3連勝をマークしている。この日の勝利により、東カンファレンス首位のヒートは2位のバックスとのゲーム差を1.5に拡大。あと1勝でプレーオフファーストラウンドでのホームコートアドバンテージが確定し、残り4試合を3勝1敗で乗り切ることができれば東の首位通過が決まる。

試合後のインタビューで首位通過を望むかと聞かれたバトラーは「できるだけ多くの試合に勝ちたいと思うもの」と答えた。「そうありたいと思うものだけど、何よりも重要なのは、大事な時期に健康で、最高のプレーをすること」

ベテランのラウリーは、スランプ時期について「マンネリ化していた部分があった」と試合後の会見で話している。「それは大半のチームに当てはまることで、シーズン中のどこかでやり方が一辺倒になってしまう場合がある。チームにとって修正する良い機会になったし、より良いコミュニケーションを取る機会になった」

指揮官のスポールストラは、2013-14シーズン以来の年間50勝(28敗)に到達した結果について「考え方や精神論的なものがチーム内に浸透していても、正しいプレーができていても、このリーグで継続して勝つのは大変なんだ」と語った。「ロスターを刷新して、チームを作り直す時期にはさらに大変になる。このリーグは、それだけ競争力が高い」

現地3日に予定されている次戦はトロントでのラプターズ戦で、ラウリーにとっては古巣対決となる。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨シーズンはアメリカとカナダを行き来できず、ラプターズはフロリダを仮の本拠地として試合を行った。そのため久々のトロント訪問になるラウリーは「緊張する」と話している。

「それと同時に楽しみでもある。最高の瞬間になるだろうね。チームメートには、『今日の試合では良いプレーができたけれど、(日曜は)どうなるかわからない』と伝えた。気持ちがついていかない試合になってしまうかもしれない。それでも、素晴らしい1日になるさ」