千葉ジェッツ

ペイント内の得点で44-18と圧倒

茨城ロボッツがホームに千葉ジェッツを迎えた一戦は、トランジションからペースをつかみ、要所で堅守速攻からリードを広げた千葉が29点差の快勝を収めた。

序盤は茨城が素早いローテーションからフリーのシュートを打たせず、開始から2分半の間得点を許さずにロースコアゲームに持ち込むかと思われた。しかし、千葉はペースを上げ、赤穂雷太、クリストファー・スミスの連続速攻により逆転に成功。トランジションが機能したことでリズムが生まれ、序盤は落ちていたアウトサイドシュートが決まり始めた。さらにペイント内での攻防で上回った千葉は茨城にインサイドで起点を作らせず、タフなアウトサイドシュートを打たせて失点を防いだ。スミスが2本の3ポイントシュート成功を含む12得点を荒稼ぎし、富樫勇樹も2本の3ポイントシュートを沈めた千葉が31-17と大量リードを奪った。

このまま千葉のペースで進むかと思われたが、第1クォーターに3本すべての3ポイントシュートを落としていた福澤晃平が3本連続で3ポイントシュートを成功させて反撃を開始。インサイド陣にダブルチームを仕掛け、ペイントアタックに対してもボールに手をかけてターンオーバーを誘うなど、中を絞ったディフェンスが機能し千葉のオフェンスを沈黙させた。それでも、チェハーレス・タプスコットが無得点、エリック・ジェイコブセンが2得点と、引き続きインサイドで起点が作れず外一辺倒になってしまい、茨城も得点が伸びなかった。

千葉が40-29とリードして迎えた第3クォーター、赤穂がミドルシュートを沈め、ジョシュ・ダンカンが3ポイントシュートにドライブ成功と茨城のゾーンを攻略。茨城がタイムアウトを取った直後、ゾーンを敷いて相手をかく乱し、スミスの速攻に繋げてリードを20に乗せた。

それでも茨城はインサイドの攻防で互角に渡り合い、ジェイコブセンがこのクォーターだけで11得点を挙げるなど食らいついた。ビハインドを13点まで詰めて勝機を残した茨城だったが、最終クォーターに入ると再び外一辺倒となってしまい大きく失速した。

千葉はディフェンスからリズムをつかみ、スミスと佐藤卓磨が連続で速攻を決めるなど、得意のトランジションがここで炸裂。そして、佐藤の3ポイントシュートが決まり、22点差でオフィシャルタイムアウトを迎えた。その後、千葉は外国籍選手をすべて下げるスモールラインナップで臨むも、機動力を生かした守備が機能。最後まで集中力を切らすことなく、最終スコア92-63で大勝した。