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ラプターズは持ち前の粘り強さで王者を追い詰めるも惜敗

昨シーズンの東カンファレンス決勝の対戦カードとなった試合は終盤に逆転を許すも、カイリー・アービングの3ポイントシュートで得たリードを守りきったキャバリアーズが94-91で勝利を収めた。

バランスのとれたオフェンスを展開したキャブスは、スターター全員得点でペースを握る。デマール・キャロル、パトリック・パターソンの3ポイントシュートで反撃され、一時は2点差まで詰め寄られるも、JR・スミスのミドルシュートやケビン・ラブの3ポイントシュートで突き放し、50-40とリードして前半を折り返す。

後半に入ると両チームともプレーの精度が落ちてターンオーバーを連発、流れをつかめない。ここで飛び抜けたプレーを見せたのがラプターズのエース、デマー・デローザンだ。ヘルプディフェンスでレブロンのターンオーバーを誘い、そのまま持ち込んだデローザンがユーロステップでディフェンスをかわし、リバースショットをねじ込むビッグプレーで会場を沸かせる。デローザンはこのクォーターで16点を奪い、4点差で最終クォーターを迎える。

ラプターズはベンチから登場したヤコブ・パートルがオフェンスリバウンドなどゴール下で奮闘し、コーリー・ジョセフがミドルシュートで反撃の体勢を作り上げると、残り1分30秒、デローザンが高速ドライブからワンハンドダンクを見舞い91-91の同点とする。

しかし、やはり総合力では王者キャブスが上回った。残り44秒、レブロンがドライブでリングにアタックしてディフェンス3人を引きつけてパスを送ると、ノーマークとなったアービングが3ポイントシュートを沈める。これが決勝点となり94-91でキャブスが接戦を制した。

ラプターズは終盤にデローザンへのマークが厳しくなり、デローザンで勝負ができなくなってしまった。そして、あまり調子の良くなかったカイル・ラウリーがアタックしたがそれがすべて外れてしまい逆転することができなかった。

アービングがチームトップの26得点。レブロンが21得点7アシスト8リバウンド、ラブが18得点10リバウンドと、キャブスはビッグ3が機能して開幕2連勝。

敗れたラプターズはデローザンがゲームハイの32得点を上げチームを牽引した。ラウリーも17得点を記録したが精度はイマイチで6ターンオーバーと本調子ではなかった。

昨年は苦手意識を抱き、レギュラーシーズンでは敵地で勝てなかったラプターズを相手に接戦を制したキャバリアーズ。まだ開幕したばかりだが東カンファレンスの横綱が下馬評通りの力を見せている。