「みんなも一緒になって、チームを信じて戦わなきゃいけない」
NBAはレギュラーシーズン終盤戦に突入し、現地4月16日に開幕するプレーオフに向けて各チームは準備を進めている。
プレーオフ、もしくはプレーイン・トーナメントに現時点で出場の可能性がないチームは、すでに来シーズンに向けての準備を行い、ケガの治療を優先して残りのシーズンを戦わない選手もいる。
西カンファレンスはサンズが2位のグリズリーズに8.5ゲーム差をつけて首位を独走しているが、東カンファレンスは1位のヒートと2位のセブンティシクサーズ、3位バックス、4位セルティックスまではともにゲーム差1しかない。
ここまでキャリアハイの平均29.9得点、4.2アシストと11.4リバウンドでチームを引っ張るジョエル・エンビードを擁し、シーズン中のトレードでジェームズ・ハーデンを獲得したシクサーズは、1983年以来のNBA優勝を目指している。
ハーデンが加入して以降は10勝4敗と大きく勝ち越しているシクサーズだが、ハーデンは「プレーオフは難しい試合が多くて、勝つ方法を見いださないといけない」と、プレーオフの厳しさを先日語っていた。
そして、チームの大黒柱であるエンビードも『The Athletic』の取材で、NBA優勝の可能性を聞かれた際に「チャンスはある。でも、可能な限り全員が高いレベルでプレーしないといけない」と冷静に現状を語った。「僕はこれまでと同じように支配的でなければいけない。もちろん、ハーデンも得点にしろアシストにしろ、もっともっと良くならなければいけない。他のみんなも一緒になって、チームを信じて戦わなきゃいけない」
エンビード自身は好パフォーマンスを続けているが、チームとしては何かが足りていないことを実感しているからこそ、このコメントが出たのだろう。レギュラーシーズン残り8試合でその溝を埋めて、万全の状態でプレーオフに入ることができるか注目だ。