B.LEAGUE#LIVE

プレータイムは好不調のバロメーター

Bリーグの長いシーズンの中では、どんな選手でも好不調の波が起こってしまう。ケガに起因するものか、単純にシュートが入らないのか、それぞれ理由は異なるだろうが、1シーズンを通じて好調をキープするのは至難の技だ。ヘッドコーチとしても不調な選手を長い時間にわたって起用する訳にもいかず、露骨にプレータイムを減らす選択をする人もいる。

B.LEAGUE#LIVE2021は、シーズン平均スタッツだけでなく、直近の好不調を見ていくことが重要視されるゲームだ。今回は、B1リーグ27節の結果から、復活の兆しを見せ、B.LEAGUE#LIVE2021でも良いスタッツを残した選手を紹介していく。

今後もスタッツを伸ばしてくる中野司(レバンガ北海道)

まずは、北海道の中野司だ。関西学院大時代には関西リーグの3ポイントシュート王やフリースロー王に輝くなど、いわゆるシュートの上手い選手であり、プロ入りしてからも3ポイントシュート成功率は35%以上と高確率で決めていたが、今シーズンは28.3%と苦しんでいた。そのためかプレータイムが10分に満たない試合も散見されていた。

秋田ノーザンハピネッツ戦では、Game1が19分28秒、Game2が23分08秒と平均プレータイムを上回った。得点でもGame1が13得点、Game2が12得点と平均の4.8得点を大きく上回っている。3ポイントシュートだけでなく、ペイントにアタックしていく姿が何度も見られ、中野の復活を感じずにはいられなかった。

日本人選手で10得点以上する選手は貴重である。中野も今後プレータイムを勝ち取れば、コンスタントに10得点以上を稼ぐことが見込まれるので、もし日本人選手に困ったら獲得することを選択肢に入れて欲しい。

完全復活のカイル・ハント(大阪エヴェッサ)

大阪のカイル・ハントは1月に診断された右膝関節骨挫傷の影響で欠場していたが、3月16日の宇都宮ブレックス戦から復帰。復帰以前も含めたケガ以降、10得点以下5リバウンド以下の試合が目立ち、昨シーズンの三遠ネオフェニックス時代や、今シーズン序盤の活躍を考えると期待通りのスタッツは残していなかった。富山グラウジーズ戦では、Game1が17得点9リバウンド、Game2が15得点9リバウンドとシーズン平均以上の活躍。動きを見ていても調子の良さがうかがえた。

コンディションがより整えば、スターターに復帰することも見込まれ、プレータイムが安定してくるだろう。言わずもがな、大阪はディージェイ・ニュービルがオフェンスの軸となるチームではあるが、ハントのように比較的ペイントの近くで仕事をする選手はシュート確率、リバウンド数も安定的に伸びてくる。シーズンスタッツで見ると物足りなく感じてしまうかもしれないが、今後に期待できるのでチームに加えておいてもいいだろう。

FA獲得で当たりを引くのがB.LEAGUE#LIVE2021の醍醐味

少しだけ主題と変わってくるが、B.LEAGUE#LIVE2021がリリースされたことで、すでにドラフト会議を開催し、シーズンロングを開始させた人もいるだろう。もちろん私も自分のリーグを立ち上げて開始したのだが、早速B.LEAGUE#LIVE2021の醍醐味を感じることがあった。

ご存知の通り、新型コロナウィルスの関係で今節も試合中止が相次ぎ、私のチームも欠場選手が多くなってしまった。そこでFA獲得したのが京都ハンナリーズの久保田義章だ。京都は前節も正ポイントガードの鈴木達也が欠場したため、久保田のプレータイムが伸びることを期待して獲得した。結果的には、両日とも9得点と、ここ6試合続いていた2桁得点には及ばなかったものの、2試合で16アシストと十分な数を稼いでくれた。

FAで獲得した選手が自分の目論見通りにスタッツを残してくれると嬉しいものだ。積極的に選手の獲得に動くと何倍もB.LEAGUE#LIVE2021が楽しめるため、是非みなさんもFAをフル活用してリーグを盛り上げていって欲しい。