クリス・ポール

49得点のデビン・ブッカー「年間60勝は考えたこともなかった」

現地3月24日に行われたサンズvsナゲッツの一戦は、互いに60%前後のフィールドゴール成功率を記録しハイスコアリングゲームとなった中、デビン・ブッカーがシーズンハイの49得点、右手親指の剥離骨折で離脱していたクリス・ポールが復帰戦で17得点13アシストを記録し、サンズが140-130で勝利した。

7連勝、そして直近15試合で11勝を挙げたサンズは、レギュラーシーズン60勝に到達。さらに8試合を残してリーグ首位でのプレーオフ進出を確定させた。

公式戦は2月17日のロケッツ戦以来となったポールは、後半だけで15得点と流石のパフォーマンスを見せた。試合後、ポールは「ウチはレギュラーシーズンはレギュラーシーズンということを理解しているチームだけど、これは特別な結果」と、60勝と首位シード確定を喜んだ。気になる親指の状態は良好とのことで、ポールは復帰に向けてサポートしてくれたトレーニングスタッフへの感謝を語った。

ブッカーは、試合後のインタビューでポールについて聞かれた際に「彼が復帰に向けてやってきたことをずっと見てきた。チームの目標に向かう今、彼が復帰してくれて本当にうれしい」と答えた。

サンズは司令塔であり、リーダーであるポールが欠場中も大崩れすることなく首位に立ち続けた。ブッカーは「これからデンバーの空港に向かうバスでの移動が楽しみ」と試合後の会見で笑った。「年間60勝を達成できるなんて思ってもいなかった。ただ目の前のことに集中して取り組んで、チームのレベルアップのためにやってきた」

サンズはポールとブッカーの他、ディアンドレ・エイトンが16得点7リバウンド、ミケル・ブリッジズが22得点、ジェイ・クラウダーが12得点で勝利に貢献した。

敗れたナゲッツもニコラ・ヨキッチが28得点、ボーンズ・ハイランドがベンチから23得点、アーロン・ゴードンが21得点を記録し、フィールドゴール成功率59.3%(81本中48本)と高確率でシュートを決めたが、サンズはその上を行く60.5%(86本中52本)だった。

首位確定により、サンズは残り試合で主力に休養を与えられる。復帰したばかりのポールにとっても、ポストシーズンに向けてコンディショニングを上げていけるのは大きい。

NBAファイナルまでのホームコートアドバンテージを手中に収めた彼らは、2年連続のファイナル進出、そして初優勝に向けて突き進むだけだ。