アレックス・カルーソ

「あるべき形からすごく遠ざかっているわけでない」

2021-22シーズン序盤から下馬評を覆して東カンファレンス上位をキープしていたブルズは、今シーズンの『サプライズチーム』として注目されていた。

しかし、1月下旬にアレックス・カルーソが右手首の骨折で戦線離脱して以降は負けが続くようになり、先月末から5連敗と苦しんだ。そして、一時は首位に立っていた順位も東の5位にまで落ちた。リハビリの強度を高めて復帰を急いだカルーソは、3月12日のキャバリアーズ戦で復帰を果たした。その試合でこそブルズは失点を100点未満(91)に抑えたが、続くキングス戦(103-112)、ジャズ戦(110-125)ではチームディフェンスが機能せずに連敗を喫した。

カルーソはディフェンス悪化の原因について「ポゼッションを勝ち取れていない」とジャズ戦後に語った。「キングス戦の前半は簡単にあきらめてしまっていた。闘う部分が薄れていた。後半は立て直せたと思う」

「(ジャズ戦での)姿勢は良かったと思うけど、上手く実行できていなかった。大事なのはちょっとした部分なんだ。ポゼッションに関しても、ちょっとした部分で相手に勝つことができるかどうか。ボールスクリーン、ピンダウン、ボックスアウトなど、試合に勝つにはこれらの部分も改善させないといけない。125点、後半だけで71点も取られていてはダメなんだ」

「100%の状態ではない」と現在のコンディションについても語ったカルーソだが「危機感を持ってやらないといけない」と主張する。「残り13試合で今の流れをひっくり返すのは無理。ただ、前の試合と比べて改善されている。チームのプレーや、カバレージの部分で実行できない部分があっただけで、あるべき形からすごく遠ざかっているわけでない」

5年ぶりのプレーオフ進出をほぼ決めているブルズが、前半戦の勢い、そしてチームディフェンスを取り戻せるかどうか、レギュラーシーズン残り試合の内容と結果に注目したい。