「攻守ともに効率的にプレーすると勝利に繋がるんだ」
現地3月15日のマジック戦でネッツのカイリー・アービングが異次元のパフォーマンスを見せた。
序盤からエンジン全開のアービングは第1クォーターだけで16得点を奪うと、さらにギアを上げた第2クォーターでは25得点の荒稼ぎを見せ、ネッツは86-56で前半を折り返した。後半に入ってもペースを落とさなかったアービングは最終的に12本中8本の3ポイントシュート成功を含む、フィールドゴール31本中20本を成功させ、自身のキャリアハイを更新する60得点を挙げて、150-108の勝利に導いた。
デロン・ウィリアムズが保持していた57得点を抜き、ネッツのフランチャイズ記録を更新したアービングは「歴史への道を歩んでいることを示した」と語り、自身のパフォーマンスを振り返った。
「チームの流れに乗ろうとしていただけなんだ。それがこの試合の純粋なところで、攻守ともに効率的にプレーすると勝利に繋がるんだ。ダブルチームやトリプルチームが来てタフだったから、何本かのシュートは打つべきじゃなかったと思う。でも、チームメートはそんなに怒ってなかったし、やりがいがあったよ」
アービングは自身6度目の50得点超えを達成。さらに前回のニックス戦でケビン・デュラントが53得点を挙げたことで、NBA史上初となる2試合連続で50得点越えを果たしたチームメートとなった。そんなデュラントは、前日のスパーズ戦でティンバーウルブズのカール・アンソニー・タウンズが60得点を記録したことについても触れつつ、アービングをこのように称賛した。
「カール・タウンズが信じられないようなパフォーマンスをした翌日の夜に、カイリーがそれをやってのけるなんて。今のリーグはすごく高いレベルに来ている。毎晩のように多くの才能を目撃しているけど、今日のカイリーはエリート中のエリートだった」
アービングの活躍で連勝を4に伸ばしたネッツだが、レギュラーシーズン残り13試合のうち10試合がホームゲームのため、アービングは3試合しか出場することができない。『ニューヨークのワクチン接種ルール』が変更される見込みはないため、いかにホームゲームを落とさずにいられるかが、ネッツのポストシーズン進出のカギを握る。