アルバルク東京

スイッチで生まれたミスマッチを生かして得点を量産

三遠ネオフェニックスvsアルバルク東京の第2戦は、すべてのクォーターで上回ったA東京が90-59で勝利し、連勝を4に伸ばした。

A東京はライアン・ロシターが第1戦での負傷により、菊地祥平も諸事情により欠場した。立ち上がりからゾーンディフェンスを敷く三遠に対して、A東京はセバスチャン・サイズ、アレックス・カークがリバウンドに絡んで得点へ繋げる。続くポゼッションで三遠はマンツーに切り替えたが、スペースが空いた隙を見逃さなかった安藤周人がレイアップを決める。

それでも、三遠も津屋一球のアタックに松脇圭志の3ポイントシュートで食らいつき、立ち上がりは10-10と互角の展開に。しかし、A東京はスイッチディフェンスで生まれたミスマッチを突いていき、サイズやカークがインサイドから得点を奪うことで抜け出し、第1クォーターを19-10とした。

第2クォーターになってもA東京はピック&ロールでミスマッチを作っては、カークが津屋との1on1からシュートを決めていく。また、好調のサイズがディフェンス3枚に対してもフェイクを入れてシュートをねじ込むなど、A東京がインサイドを支配した。サイズだけじゃなく、ジョーダン・テイラーと吉井裕鷹のハイローなど、いろいろなところから得点を重ねていった。また、A東京は全員がプレッシャーを与えてパスコースを塞ぎ、相手に自由を与えない堅守を見せる。

なかなかインサイドからの失点を止められない三遠だが、シュートタッチが良い松脇が前半だけで5本の3ポイントシュートを沈めて食らいつくと、エリアス・ハリスもオフェンスリバウンドから連続得点を挙げて、第2クォーター残り約3分には5点差まで詰め寄った。それでも、A東京は三遠のゾーンディフェンスのわずかな遅れを見逃さず、ザック・バランスキーの3ポイントシュートなどで再びリードを2桁に戻して、前半を42-31で終えた。

後半になってもA東京のインサイドは止まらない。カークはディフェンス3枚に囲まれてもフックシュートをねじ込み、シュートが入らなくてもファウルを奪ってフリースローで加点し、第3クォーター残り約7分で50-33とリードを広げた。その後、吉井が立て続けにファウルを犯してしまいリズムが乱れたA東京は、一時9点差まで詰められたものの、トランジションからのバランスキーとカークの合わせなどでリードを広げて63-49で最終クォーターへ。

カーター、ハリス、太田敦也の3ビッグでゾーンを敷く三遠に対して、テイラーとサイズが立ち上がりで連続3ポイントシュートを決めると、続くポゼッションではテイラーからのアシストを受けた平岩玄がゴール下のシュートを決めて、最終クォーター開始1分半で71-51とリードを20点に広げた。A東京は最後までスイッチで生まれたミスマッチを生かして、自分たちのリズムで得点を重ねていき最終クォーターを27-10と圧倒して、90-59での快勝を収めた。

A東京はサイズが27得点15リバウンド、カークが26得点10リバウンドとともにダブル・ダブルの活躍でチームを牽引した。チームとしてもリバウンドを52-24、セカンドチャンスポイントを22-7と圧倒。ペイントエリア内からの得点も64-22と大差をつけて、インサイドの攻防を制しての勝利となった。