高島紳司

大阪は1月3日以来となる白星を挙げる

島根スサノオマジックvs大阪エヴェッサの第2戦は、立ち上がりで19-2と圧倒した大阪が最後まで島根を寄せ付けずに85-68で勝利した。大阪はこれで7まで続いた連敗を止めた。

金丸晃輔に対してエリエット・ドンリーが、ディージェイ・ニュービルに対して白濱僚祐がフェイスガード気味にマークし、ともにスコアラーに仕事をさせない守備を見せる中、大阪がディフェンスリバウンドからのトランジションバスケで主導権を握る。

大阪は全員が足をよく動かしたディフェンスで島根にプレッシャーをかけていく。アウトサイドでもワンアームで付き、タフショットを打たせては、リバウンダー以外の全員がすぐに走ってアウトナンバーを作り、イージーシュートを決めていく。ハーフコートでも人とボールが連動して動き、アイラ・ブラウンがインサイドでディフェンスを3枚寄せてからコーナーでフリーになった特別指定の高島紳司の3ポイントシュートをアシストしていく。試合開始7分間は島根がフィールドゴール11本中1本成功だったのに対して、大阪は10本中7本を決めて19-2とスタートダッシュに成功し、第1クォーターを24-9と圧倒した。

第2クォーターになると、島根は立ち上がりで白濱僚祐が連続3ポイントシュートを決めて勢いを与える。第1クォーターは動きがない中でのペイントアタックが多く、大阪のヘルプをモロに受けていた島根だったが、第2クォーターになると人とボールが連動して動くようになり、ペイントアタックやそこからのキックアウトが生きるようになった。また、戻りを速くすることで大阪のトランジションを封じ、第2クォーター開始5分を島根が12-5として、21-29と8点差に詰めた。

このまま島根が勢いに乗るかと思われたが、高島が流れを変える。仲間のシュートがリングに嫌われる中、高島はミドルや3ポイントシュートを沈めてチームに勢いを与える。オフェンスだけでなく、守備でもスティールからのワンマン速攻を決めるなど連続得点を挙げてリードを広げ、42-29で前半を終えた。

大阪のリードで迎えた後半、大阪はインサイドでのアドバンテージを生かして得点を重ねる。島根はニック・ケイが欠場し、リード・トラビスも最初の約4分間は出場したが、その後はベンチに下がって足のケアを受けていた。そんな中でウィリアムス・ニカも第2クォーター終盤で個人3つ目のファウルを犯してファウルトラブルに。これ以上ファウルができないニカに対して、大阪はデイビッド・ドブラスが身体を張ったポストプレーで得点を稼いでいく。インサイドではドブラスのポストプレーにアイラとのツーメンゲーム、アウトサイドからは好調の高島が確率良く3ポイントシュートを射抜くなど、バランス良く得点を重ねていく。そして、第3クォーター残り2分、高島が右コーナーからの3ポイントシュートを決めて67-46と、大阪が20点のリードを奪った。

69-55で迎えた最終クォーター、大阪は島根のオールコートプレスを受けるも冷静に対応し、ディフェンスの強度も最後まで落ちることなく、最終スコア85-68で勝利した。

この試合で高島は3ポイントシュート7本中6本成功を含む、フィールドゴール12本中10本成功(成功率83.3%)でゲームハイ、そしてキャリアハイとなる28得点を記録。他にもニュービルが25得点7リバウンド10アシストを挙げて勝利に貢献した。

大阪の天日謙作ヘッドコーチは、勝利の立役者となった高島を「彼は思いきりやってくれたらすごく良いパフォーマンスをするので、本当にうれしいです」と称えた。その高島本人も「調子が悪くなく、どんどんシュートが入っていたので、打った方がチームのためになると思いました。その結果、勝利に繋がって良かったです」と振り返った。