秋田ノーザンハピネッツ

第3クォーターだけで10本中6本の3ポイントシュートを決めて突き放す

秋田ノーザンハピネッツvs新潟アルビレックスBBの一戦は、92-76でホームの秋田が勝利した。

この試合は秋田の古川孝敏、新潟はロスコ・アレンと、両チームともに代表組が欠場した。試合は立ち上がりからともに積極的なアタックを見せ、点の取り合いとなる。それでも11-11で迎えた第1クォーター中盤に秋田がジョーダン・グリンの連続3ポイントシュート、そしてオールコートプレスで立て続けに新潟からターンオーバーを奪い得点へ繋げ、わずか1分間で9-0のランを決めて21-11と抜け出した。

それでも新潟は焦ることなく、着実に得点を重ねて点差を詰めていく。遠藤善が思い切りの良いプレーでチームに勢いを与えると、ジェフ・エアーズもリバウンドで奮闘してセカンドチャンスをモノにしていき、10点ビハインドから2点差まで詰めて第1クォーターを終えた。

25-23と秋田のリードで迎えた第2クォーター、アップテンポな点の取り合いとなる中、秋田はバックコート陣がペイントアタックしては外にキックアウトしてグリンや田口成浩の3ポイントシュート、そして中山拓哉のドライブからのシュートでリードを保ち、41-36でオフィシャルタイムアウトを迎えた。その後、一時は2点差まで詰められた秋田だったが、第2クォーター残り1分を切ってから保岡龍斗と川嶋勇人が連続で3ポイントシュートを決めて53-45と突き放す。

新潟も得点はできているものの、点差を詰め切ることができない。それでも、秋田に突き放されそうになった場面で、ベテランの池田雄一がミドルや3ポイントシュートを沈め、さらにリバウンドにも飛び込んで、相手に主導権を完全には渡さない粘りを見せて食らいつく。得点源であるアレンを欠いた新潟だったが、チーム全員で得点に絡みアレンの穴を埋めることで、相手に的を絞らせないバランスの良いオフェンスを展開した。

それでも秋田の54-45で迎えた第3クォーター、秋田が3ポイントシュートで試合を支配した。後半開始1分半でグリンが連続3ポイントシュートを決めて59-45と突き放すと、今度はコルトン・アイバーソンがポストプレーを決めるなど、外と中からバランス良く得点を重ねていく。一時は新潟のゾーンディフェンスに苦戦し得点が停滞したが、そこでも田口がキャッチ&シュートでの3ポイントシュートを決めて嫌な流れを断ち切ると、大浦颯太も3ポイントシュートで続きチームに勢いを与えた。

オフェンスでの勢いをディフェンスに繋げた秋田は、保岡がスティールから速攻へと持ち込み、アレックス・デイビスがダンクシュートを決めるなど完全に試合を支配した。新潟に2点を取られても、3ポイントシュートで得点を取り返した秋田は、第3クォーターだけで10本中6本の3ポイントシュートを決めて、このクォーターを25-15と圧倒し、第3クォーター終了時点で78-60とリードを広げた。ここで得たリードを最後まで守り切った秋田が92-76で勝利した。

秋田はグリンが3ポイントシュート10本中6本成功を含む23得点7アシスト、デイビスが15得点9リバウンド、田口が3ポイントシュート5本中3本成功を含む13得点を挙げた。チーム全体でも3ポイントシュート32本中16本(成功率50.0%)を成功させて試合を支配した。3ポイントシュートだけでなく、新潟から20本ものターンオーバーを奪い、そこから29得点を挙げるなど、持ち前の堅守も目立った試合となった。