タイリース・マクシー

ハーデン 「今日はタイリースがチームを引っ張ってくれた」

現地3月4日に行われたキャバリアーズvsセブンティシクサーズの一戦は、タイリース・マクシーが6本中5本の3ポイントシュート成功を含む33得点、ジェームズ・ハーデンが25得点11アシスト、ジョエル・エンビードが22得点9リバウンド5アシストを記録し、シクサーズが125-119で勝利した。

この試合でチームを牽引したのは、エースのエンビードでも、新戦力のハーデンでもなく、2年目のマクシーだった。試合ハイライトは第4クォーター中盤のシーン。104-106でキャブズを追っていたシクサーズは、ハーデンからのパスを受けたマクシーがエンビードのスクリーンを使い、左ウィング付近から3ポイントシュートを決めて逆転。キャブズのシュートミス後のポゼッションでもボールを持ったマクシーは、左コーナーから3ポイントシュートを狙おうとしたが、ダブルチームで囲まれてしまい打つことができなかった。それでも彼は、仕切り直して再び左ウィングからロングシュートを成功させ、スタンドからも大歓声と拍手で称賛された。勢いに乗ったシクサーズは、ハーデンがダリアス・ガーランドからスティールして速攻へ持ち込む。ハーデンからのバウンスパスを拾ったマクシーがワンハンドダンクでフィニッシュさせて試合の流れを完全につかみ、そのままシクサーズが勝ちきって、連勝を5に伸ばした。

エンビード、ハーデンに次ぐ存在として注目されているマクシーは、試合後の会見で『ビッグ3』という評価を聞くと「ウチは『ビッグ3』ではなくて『ビッグ2』。もしくは『ワンユニット』だね」と返答した。「一つのユニットとして、全員が正しい方向を向いて正しいプレーを続けていれば、このチームは底が知れない」

ハーデンは「ウチなら、誰が活躍しても不思議ではない。今日はタイリースがチームを引っ張ってくれた」とマクシーを称えた。シクサーズは、ハーデンが加入してから無敗をキープしている。それでもハーデンは、第2クォーター残り8分32秒までに3回目のパーソナルファウルを記録したことについて「もっと自分が良いプレーをしないといけない。もっとスマートな判断をしないといけない」と自戒した。

また、シクサーズはレイカーズからウェーブされたセンターのディアンドレ・ジョーダンと契約を結んだ。ジョーダンは、ポール・ミルサップとともに控えビッグマンとしてエンビードを支え、若手に良い影響を与えられるベテランとして期待されている。

エンビード&ハーデンの超強力デュオ、成長著しいマクシーに加えて、選手層の底上げにも成功したシクサーズは、来月開幕するプレーオフに向けて、これからも『ワンユニット』として突き進む。