デリック・ローズ

写真=Getty Images

『バトラー問題』から切り替えてプレーに集中

ティンバーウルブズのデリック・ローズが、9月29日に行なわれたウォリアーズとのプレシーズンゲーム初戦で16得点の活躍を見せ、114-110の勝利に貢献した。球団にトレードを要求し、チームと別行動を取っているジミー・バトラーに代わり、ローズはシューティングガードとして先発出場した。切れ味鋭いドライブからの得点に加えて、ミッドレンジ、ロングレンジからのシュートを沈め、フィールドゴール10本中6本を成功させオフェンスを引っ張った。

試合後、カール・アンソニー・タウンズは、ローズについて「すごかった。全盛期のデリック・ローズみたいだった。みんなが大好きなローズさ。とてもアグレッシブで、タフなプレーを決めて、チームのテンポを上げてくれた。コート上で見た彼は、MVPを受賞した時のような『D-Rose』だった」と称賛した。

プレシーズンゲームは調整が目的のため、結果は二の次という意見もある。だが、これまで4度もひざの手術を受けたローズが初戦から良い動きを見せられたのは、ウルブズにとって朗報でしかない。ポイントガードのジェフ・ティーグは「自分たちにチョイスはないだろ?今のメンバーで、出来る限り早く連携を構築しないといけない」と、コメントしている。

『バトラー問題』がいつ解決するかは分からないが、ウルブズの選手たちはすでに気持ちを切り替えている。球団社長を兼任するヘッドコーチのトム・シボドーは、ベンチから落ち着いて試合を見つめ、選手たちに指示を出していた。バトラーのトレードが順調に進んでいる可能性もあるが、復活したローズとバトラーの共闘を見たいというファンも多いはずだ。