「リーグ全チームが自分を倒そうと向かってくる」
今夏ケビン・デュラントを獲得し、オフシーズンの話題を独り占めしたウォリアーズ。デュラントを獲得した目的が、NBAファイナルでキャバリアーズ、いや、レブロン・ジェームズを倒すためなのは明白だった。
これまでウォリアーズの補強について一言も言葉を発してこなかったジェームズだが、レギュラーシーズン開幕を2日後に控え、『Cleveland.com』で自らを鼓舞するかのように「全チームが新たな選手を加え、中にはヘッドコーチを変えて新体制で臨むチームもある。彼らの目標が僕を倒すことなのは分かっている」と語った。
「もちろん、僕だけが対象でないことは分かっている。でも、『レブロンを倒さないといけない』という話を頻繁に耳にするんだ。東カンファレンス、もしくはリーグ全体が僕を倒そうと向かってくる」
ジェームズは、2連覇を狙うキャブズを含め、全チームの目標が優勝であることに変わりはないとも主張。
「どのチームもNBA優勝のため一致団結している。ウォリアーズが望むのも優勝だ。でも、僕も同じ気持ちだし、停滞はしたくない。ウチには優秀な選手が揃っているし、僕自身も毎シーズンごとにレベルアップし続けたい。そして優勝する機会を得たい。それが目標だ」
ジェームズは、NBAファイナルでウォリアーズに3勝1敗と王手をかけられてから驚異的なパフォーマンスを続けてチームを初優勝に導き、第7戦の勝利が決まった瞬間、嗚咽をあげ男泣き。過度な重圧を背負いながらチームを引っ張ったことが容易に見て取れるシーンだった。
今シーズンもプレーオフ進出は当然として、順当に勝ち進めば、3年連続でウォリアーズとファイナルで激突することになるだろう。年々激しさを増す『レブロン包囲網』を打ち破るには、前回のファイナルを上回るスーパーヒューマン的なジェームズのパフォーマンスが不可欠となる。本拠地クイックン・ローンズ・アリーナで迎えるニックスとの開幕戦を現地25日に控え、ジェームズが『本気モード』にスイッチを切り替えた。