八村塁

3ポイントシュート成功率は46%に到達

2月14日のピストンズ戦で右足首を負傷した八村塁は、その試合の後半を欠場し、続くペイサーズ戦も欠場した。2試合ぶりの復帰戦となった現地2月17日のネッツ戦では、ケガ明けとは思えない見事なパフォーマンスを見せた。

第1クォーター終盤、イシュ・スミスとのピック&ロールから外に開いた八村はスミスのバックビハインドパスをノーマークで受け取り、難なく3ポイントシュートを沈める。第2クォーターにはセス・カリーがマークについた瞬間を逃さずにボールを呼び込み、ミスマッチからゴール下のイージーシュートを決めた。その後も八村はポストプレーからダニエル・ギャフォードのダンクをお膳立てするなど、攻守に安定したプレーを見せたが、同点で迎えた最終クォーターに最大の見せ場がやってきた。

開始早々、デニ・アブディヤのスティールから速攻の先頭を走った八村はそのままワンハンドダンクを叩き込む。ドライブからレイアップを狙ったシーンでは、一度はラマーカス・オルドリッジの好守に阻まれるも、こぼれ球をそのまま空中でキャッチし、自らフォローする力強さを見せた。そしてここから八村のダンクショーが始まる。コーリー・キスパートとのピック&ロールから抜群のタイミングでペイントにダイブし、アンドレ・ドラモンドのブロックショットをかいくぐってワンハンドダンクを決めれば、残り3分半にはスミスとのピック&ロールから再びゴール下に飛び込み、豪快なボースハンドダンクを決めた。

こうした八村の活躍もあり、ウィザーズは10点前後のリードを奪った。そして、9点リードで迎えた残り1分半、八村は勝利を決定付ける3ポイントシュートを成功させ、舌を出して喜びを表現した。直後、前線からのプレスをかいくぐり、八村がこの日4発目のダンクを決めたウィザーズは117-103で勝利し、オールスターブレイク前の最後の試合を最高な形で締めくくった。

八村はフィールドゴール15本中8本を成功させチームハイ、そして自身のシーズンハイとなる20得点を記録。勝利の立役者となった八村は「チームでボールをシェアしていて、そのフローの中で良い感じでできていました」と自身のプレーを振り返った。

八村はこの試合でも2本の3ポイントシュートを沈め、ここまでの3ポイントシュート成功率は46.1%に達したが、高確率で決められている理由に自信を挙げた。「自信ですね。ずっと練習してきていますし、練習通りに本当にできているので結果として出ている」

これまでの八村は試合の終盤に出場することは稀だったが、この日は最終クォーターをフル出場し、13得点を挙げる活躍でチームを勝利に導いた。ブレイク後もこのパフォーマンスを維持できれば、起用法の変化もありそうだ。