クレイ・トンプソン

写真=Getty Images

「チームを優勝レベルにまで高められる選手」と称賛

ティンバーウルブズにトレードを要求したジミー・バトラーの去就は、まだ決まっていない。球団社長を兼任するヘッドコーチのトム・シボドーは、「球団にとって良い話であれば」という条件付きで、バトラーの獲得に関心を持つチームとの交渉にあたる意思を示している。シボドーはバトラーをチームに残す可能性も示唆しているが、不満を持っている選手を残留させればチームの雰囲気やケミストリーに与える影響も少なくないため、落としどころを見つけてトレードを成立させる方が賢明だ。

バトラー本人は、クリッパーズ、ネッツ、ニックス、ヒートを希望移籍先に挙げたと報じられている。また、それ以上のチームがウルブズに問い合わせている、という情報もある。そんななか、ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、今シーズン開幕をどのチームで迎えるか分からないバトラーの行き先に関心を持っている。

2016年のリオデジャネイロ五輪でアメリカ代表としてともに戦い、金メダル獲得に貢献したバトラーについて、トンプソンは「彼は素晴らしい選手だから、どのチームに行くのか気になっているんだ」と、9月27日の練習後メディアに語った。「彼なら、チームを優勝レベルにまで高められる。ミネソタで上手くいかなかったのは残念だけれど、ジミーはリーグのベストプレーヤーの一人だから、彼を獲得できるチャンスがあるチームはラッキーだよ」

バトラーがトレードを要求した背景には、カール・アンソニー・タウンズ、アンドリュー・ウィギンズとの不仲が関係していると、巷で噂されている。また、『Chicago Sun-Times』によれば、バトラーは2人とのチームではウォリアーズに勝てないと思っているという。

今のところバトラーがチームに合流する予定はなく、ウルブズは30日にウォリアーズとのプレシーズンゲーム初戦を予定している。シーズン開幕まで1カ月をきり、チーム編成も最終段階に入った。トンプソンの言う「ラッキーなチーム」が現れるかどうかは、ウルブズの決断にかかっている。