デイビス「自分にプレッシャーをかけすぎるのはよくない」
現地2月5日、レイカーズは延長にもつれたニックス戦に122-115で勝利した。
この試合でレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』が久しぶりに揃い踏みとなったが、レイカーズは前半に21点のビハインドを背負う苦戦を強いられた。レブロンがトリプル・ダブルの活躍を見せたことで逆転勝利を収めたが、ウェストブルックはフィールドゴール10本中1本成功の5得点、4リバウンド、6アシスト、4ターンオーバーと特に精彩を欠き、第2クォーター途中にはミドルジャンパーを大きく外し、ホームのファンからブーイングを浴びた。その後も、打つべき状況でパスを選択するなど低パフォーマンスが続き、指揮官のフランク・ボーゲルはウェストブルックをオーバータイムで起用しなかった。
ボーゲルはその理由をこのように説明した。「ラスにとって明らかにタフな試合だった。レブロンにボールが収まり、よりディフェンシブにしようと思い、オフボールに強いテイレン(ホートン・タッカー)を使った。チームが勝つために必要なことなら何でもするという精神で難しい決断を下した」
延長でメンバーから外された際は不満があるように見えたウェストブルックだったが、「試合に勝ったこと、それが一番大事だ。みんな競い合って僕たちは勝ったんだ」と語り、その起用法を受け入れた。
終盤に大事なフリースローを外し、延長にもつれるきっかけも作ったウェストブルックがやり玉に挙がるのは仕方がない。デイビスは「僕は自分のプレーが上手くいかない時はいつも、チームのために小さなことをするように心がけている。そうすることで調子が上がり、リズムも出てくる。それが彼のすべきことなんだ」と語り、ウェストブルックの肩を持った。
レブロンも「彼がこのリーグで成し遂げてきたことは分かるだろう。彼は自分を測るべきではない。彼はビッグタイムプレーヤーで、僕は彼の能力に最大限の自信を持っている」と話し、ウェストブルックのポテンシャルを信じている。
そして、復帰後にパフォーマンスが上がらず、批判の対象となった経験をしているデイビスは、あらためて自分らしくいてほしいとウェストブルックにメッセージを送った。「このままではいけない。でも自分にプレッシャーをかけすぎるのはよくない。いつもならリズム良く打っているシュートも、今夜はパスをしたり躊躇したりしていた。レブロンが言っていたのは『君が全部外しても気にしない、ただ自分のプレーをするんだ。ためらわずに自分のリズムでシュートを打て』ということ。もちろん、言うは易し行うは難しだけど、彼が打つシュートの多くは、彼が決められるシュートなんだ」